「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)初戦で、約1年ぶりのグランドスラム復帰戦を勝利した錦織圭(日本/日清食品)。試合後の記者会見で、初戦の振り返りや現在の…

「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)初戦で、約1年ぶりのグランドスラム復帰戦を勝利した錦織圭(日本/日清食品)。試合後の記者会見で、初戦の振り返りや現在の状態について話した。【実際の映像】錦織 GS復帰戦を勝利で、チームKeiとグータッチ!【トーナメント表】錦織、西岡ら出場!全仏OP男子シングルス

悪天候の中での1回戦、フルセット3時間49分に及ぶシーソーゲームを制した錦織は「けっこう雨が降っていました。いつもの状況ではなかったですね」と話した。

「第2セットからはプレーが良くなってきました。まぁ、アップダウンが多かったですね。でも最後はなんとかできたと思います」

錦織は今大会、2011年大会以来9年ぶりにノーシードで出場しているが、そのことについて聞かれると「厳しいですね。早いラウンドでシード選手と対戦しなければならないので」と率直に答えた。その一方で、次のように前向きに話している。

「でも、自分は運が良いと思います。(去年の)全米オープンからプレーしていなくて、ランキングが無くなっていたかもしれないので。でも、僕はまだ30~40位かな。この状況で自分は少しツイてると思います。まだプレーできることが嬉しいですし、ここで楽しみたいですね」

そして現在の肘の状態については「ほぼ100%かなと思います。でも、このとても寒いコンディションだと、ちょっとだけ痛みが出てきますね。そんなにひどくはないですが」と明かした。

勝利した錦織は2回戦で、世界74位(ランキングは9月28日付け)のステファノ・トラバグリア(イタリア)と対戦する。次戦に向けて錦織は「少し相手をチェックしてみないといけないですね。彼(トラバグリア)がクレーコートが得意なのは知っています。ローマでも良いプレーをしていました」と話した。

まだツアーへ復帰して1ヶ月も経っていない錦織だが、試合勘を取り戻しつつ次戦も良いプレーを見せることが期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」での錦織圭

(Photo by Julian Finney/Getty Images)