いよいよ開幕する「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)。先立って行われた記者会見で、前人未到の13度目の優勝を目指すラファエル・ナダル(スペイン)は「僕にとってこれまでで最も難しいコンディション」だと語っ…
いよいよ開幕する「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)。先立って行われた記者会見で、前人未到の13度目の優勝を目指すラファエル・ナダル(スペイン)は「僕にとってこれまでで最も難しいコンディション」だと語った。【実際のトーナメント表】錦織出場!全仏OP男子シングルス【関連記事】前人未到の全仏OP13度目の優勝なるか?ナダルの決勝までの道のり
例年は5月末から行われる「全仏オープン」だが、今年は新型コロナウイルスの影響で秋へと延期された。気候が異なることの影響が大きいとナダルは感じている。
「パリの状況は、(前哨戦の)ローマとはまったく違う。ローマではプレーするコンディションは良かったんだ。ここはとても難しい。とても寒いんだ。だから誰にとっても難しい状況。屋外で試合をするには少し極端な条件だ」
ナダルが記者会見を行ったこの日のパリの気温は、なんと9℃だったという。また今大会は秋開催となっただけでなく他にも変更点がある。その一つが、ボールがバボラのものから、ウイルソンのものに変更されたことだ。この影響も大きいという。
「ここのコンディションは、たぶん僕にとって"全仏オープン"でこれまでで最も難しいコンディションだ。ボールはまったく違う。とてもスローで重い」
ただツアー随一ともいわれるメンタルを持つナダルは、もちろん前向きだ。
「(ツアー中断のため)準備は例年より遅れているけれど、正しい姿勢で練習し、可能な限り最高なプレーで戦い、自分にチャンスを与えるためにここにいるんだ。それが僕の一番の目標だよ」「この場所のことはよく知っている。毎日を大切にして辛抱強く、ポジティブでいたい」
そのナダルは1回戦で世界83位のイゴール・ゲラシモフ(ベラルーシ)と対戦する。長年クレーキングとして君臨してきたナダルにとって、今年はタフな状況だが、それを乗り越えられるか注目だ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全仏オープン」会場でのナダル
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)