サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Questionフィルミーノがズマの対応を見て選んだプレーは? プレミアリー…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
フィルミーノがズマの対応を見て選んだプレーは?
プレミアリーグ第2節で早くも実現した、チェルシー対リバプールのビッグマッチ。互いに開幕戦を勝利し、ここで難敵を叩いて勢いに乗りたい両クラブは、前半から激しくぶつかりあった。
0-0で推移した前半終了間際の44分。チェルシーディフェンスの裏に抜け出したサディオ・マネをアンドレアス・クリステンセンが倒して一発退場。チェルシーは前半でひとり少ない劣勢に立たされた。
リバプールは後半開始から新加入のチアゴ・アルカンタラを投入し、中盤での支配力を高めた。そして迎えた後半5分、右サイド中間ポジションでパスを受けたトレント・アレクサンダー=アーノルドが、前線のロベルト・フィルミーノに鋭く縦パスを入れる。

サラーへの動きにズマが対応。次の瞬間、フィルミーノはどんなプレーを選んだか
その瞬間、右サイドタッチライン側にいたモハメド・サラーが中央へ走り出した。縦パスを収めたフィルミーノと交差するように内側へ流れるサラーに対し、チェルシーのクルト・ズマがスライドして対応した。
次のプレーで、フィルミーノは何を選択したか。
名将ビエルサのらしさ全開。リーズが会心の一撃>>
Answer
ワンテンポずらして、サラーとのワンツーで縦突破
フィルミーノに縦パスが入り、外に開いていたサラーが中へ進入してくるのは、リバプールが得意とする形の一つである。この場面では、まず縦パスが入るときに重要な駆け引きがあった。

フィルミーノはサラーとのワンツーで自分が縦突破。ゴールをアシストした
ズマは最初、フィルミーノが縦パスを縦方向に運ぶのを読み、深めにポジションをとっていた。しかし、一瞬首を振ってズマの位置を見たフィルミーノは縦に行かず、その場でコントロールして前を向く。この時点でズマは分が悪かった。
ただズマは、すぐに切り替えて中に入ってくるサラーへのパスを読んで飛び込まずに待ち構えた。しかしフィルミーノは、そのさらに裏をかいたのだ。
次の瞬間、反転したフィルミーノからサラーへのパスはすぐには出てこなかった。また読みを外されたズマは、見ているしかない。そしてサラーが中へ入り切った時、フィルミーノはサラーとのワンツーを敢行。サイドから戻ってきたチェルシーのマルコス・アロンソを振り切って、縦へ抜け出した。
当然ズマは距離が遠く、対応が間に合わない。フィルミーノのピンポイントクロスにサディオ・マネが頭で合わせてゴールが決まった。
常にズマの読みの先を行き、フィルミーノが巧者ぶりを見せつけた見事なアシストだった。