テニスの元世界王者ラファエル・ナダル(スペイン)は、コロナ禍による長いテニスの中断の後、ようやく「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/9月14日~21日/クレーコート)で実戦に復帰。ウ…

テニスの元世界王者ラファエル・ナダル(スペイン)は、コロナ禍による長いテニスの中断の後、ようやく「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/9月14日~21日/クレーコート)で実戦に復帰。ウイルス感染拡大への懸念を理由に「全米オープン」には出場しなかったが、その優勝者に祝福のメッセージを送った。ウェブメディアEssentially Sportsが伝えている。【動画】ローマでのナダルの猛烈なショット

言うまでもなくクレーはナダルの最も得意とするサーフェスだ。そこで彼は、「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)の13回目の制覇に向けて、素晴らしいプレーを見せてくれることを期待されている。

一方、ナダルとロジャー・フェデラー(スイス)が出場せず、世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が思わぬことで失格となってしまった「全米オープン」では、グランドスラム初制覇となる新チャンピオンが生まれることとなった。

決勝はドミニク・ティーム(オーストリア)とアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)によって戦われ、手に汗握るフルセットの激闘の末に、ティームが栄冠をつかんだ。ティームは過去2年連続で「全仏オープン」の決勝に進出し、2度ともナダルに優勝を阻まれた。ナダルはそのティームの今回の栄誉を称え、ズベレフにも温かい言葉を送った。

ビデオメッセージでナダルはこう言った。「ドミニク、おめでとう。僕もとても嬉しいよ。君は素晴らしい人だし、すごく努力している。だからこの勝利にふさわしい」

そしてズベレフについては「気の毒だけれど、決勝は接戦だった。大会を通じて、ドミニクの方がほんの少し強かったのだと思う。それにドミニクは何年も努力を重ねてきた、だからこの勝利にふさわしい。サーシャ(ズベレフの愛称)にはこの先も何度もチャンスがあるよ」とコメント。

クレーキングの異名を持つナダルは、「ATP1000 ローマ」では9回、「全仏オープン」では12回の優勝を遂げており、どちらも大会最多記録だ。ナダルは今年またその記録を塗り替えることができるだろうか。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのティーム(左)とナダル(右)

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)