逆襲の秋とすることができるか。1971年の春秋以来49年ぶりとなる2季連続5位に沈んでいる明大。田中武宏新監督(昭59文卒)にとっては厳しい船出となったが「神宮での苦しい場面を乗り越えるための力」と指揮官が語る〝人間力〟野球を武器に巻き返…

 逆襲の秋とすることができるか。1971年の春秋以来49年ぶりとなる2季連続5位に沈んでいる明大。田中武宏新監督(昭59文卒)にとっては厳しい船出となったが「神宮での苦しい場面を乗り越えるための力」と指揮官が語る〝人間力〟野球を武器に巻き返しを図る。

 投手陣で中心となるのはやはり入江大生投手(政経4=作新学院)、竹田祐投手(政経3=履正社)の二枚看板だ。入江はこの3年半救援での出番が主であったが、ラストシーズンの今秋は第1先発での起用が濃厚。「5大学全てに勝つ」(入江)という目標通りの投球を紫紺のエースとして見せられるか。竹田は今春2試合に登板するも防御率9.72と自己ワーストの成績に終わった。来年度のエース候補として期待が大きいだけに、今秋は成績を残したいところだ。救援陣には、夏季オープン戦で150キロを計測した中山晶量投手(営4=鳴門)、今春リーグ戦初勝利を飾った髙橋聖人投手(商3=小諸商)、けがからの復活を目指す磯村峻平投手(文3=中京大中京)など多様な選手たちが控える。昨春、森下暢仁選手(令2政経卒・現広島東洋カープ)を中心とした投手陣がリーグ1位のチーム防御率で優勝を飾ったように、今秋は守りからリズムを作っていきたい。

 

一方の野手陣は奮起が必要だ。今春はチーム打率こそ3位であったが、得点数がリーグ5位。現役選手の通算本塁打数がリーグ最少の2本のみという長打力不足を補うためにも、打線のつながりを作ることが今秋のカギとなるだろう。注目したいのは今春打率を3割に乗せた4選手。藤江康太内野手(国際4=千葉黎明)は巧みなバットコントロールでリードオフマンの役割を担う。公家響主将(政経4=横浜)はチーム最多の4打点を挙げた勝負強さに注目。清水風馬内野手(商4=常総学院)は、4番として2季連続でのベストナイン受賞なるか。また3年生の篠原翔太捕手(政経3=報徳学園)は、持ち前のパンチ力でリーグ戦初本塁打を目指す。

 明大投手王国の復活、そして野手陣の勝負所での一打。これらがうまくかみ合えば優勝争いも決して夢ではないはずだ。

[小野原琢真]

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