徹底した感染防止対策のもと、無観客で行われた全日本インカレ。2日目は古賀友太(商3=大牟田)が1万メートルWで2位入賞を飾った。他にも夏までの練習の成果を確認した者、これからの課題点を見つけた者、出場した選手おのおのが思うところのある大会…
徹底した感染防止対策のもと、無観客で行われた全日本インカレ。2日目は古賀友太(商3=大牟田)が1万メートルWで2位入賞を飾った。他にも夏までの練習の成果を確認した者、これからの課題点を見つけた者、出場した選手おのおのが思うところのある大会となった。
※今回の内容は試合後、選手の方々に電話にて取材したものとなっております。
◆9・11~13 第89回日本学生対校選手権(デンカビッグスワンスタジアム)
[2日目]
▼男子400メートルR予選
2組 松村、野口、石川、渡邊 3着 3分13秒08
▼男子1万メートルW決勝
2位 古賀 40分19秒90
7位 濱西 41分45秒82
9位 村尾 41分57秒95
[3日目]
▼男子200メートル準決勝
3組 木村 4着 21秒13
▼男子5000メートル決勝
17位 小袖 14分30秒96
2日目では、競歩のエース・古賀が善戦。東洋大の池田が独走するなか、着実なレース運びを見せた。1位に食らいつくことはできなかったものの2位入賞を果たした。また、男子200メートルでは木村稜(政経1=乙訓)が予選で21秒03の自己ベスト並びに明大新記録を樹立。「不安もありましたが、記録が出たのでレース後はほっとしました」(木村)。決勝まで残ることはできなかったものの、これからに期待が持てる好走を見せ、明大短距離部門に新しい風を吹かせた。
迎えた最終日。男子5000メートルでは他大から主力選手が多く出場するなか、明大からは小袖英人(政経4=八戸学院光星)が出場した。スタートは集団の先頭に位置づけるも2000M付近で集団から遅れ、そのまま追いつくことができず、17位でゴールという手痛い結果となった。「狙ったレースをはずさないようにしていきたい」(小袖)。この結果を糧に〝明大の好スターター”としてロードシーズンでの巻き返しを狙う。
3日間の全日本インカレも無事終了した。不安、緊張、楽しさ、悔しさ。大会を通して改めて競技に対する思いも強くなったかもしれない。
一方で今後の大会開催の見通しが立っていない現状もある。厳しい状況が続く中で、ここからはフィジカルだけでなく、メンタルとの戦いにもなるだろう。自分とそしてチームと向き合って。明大はさらなる一歩を踏み出す。
[金内英大]
試合後のコメント
古賀
――レースを振り返っていかがですか。
「結果としては2位という形でうれしさも少しはあるんですけど、悔しさのほうが大きいかな、という印象です」
――1位の選手との一番の差は何ですか。
「スタートの飛び出しから反応できなくて、その時点で勝負は決まっていたと思います。昨年度の関東インカレの失格がトラウマになっていて、フォームの面で絶対的な自信とか、覚悟が決まっていたらもう少し違う展開になっていたと思います」
――フォーム自体の自己評価はいかがですか。
「警告を受けた回数は0だったので、そこは評価できる印象はあります。しかし、注意は何回か受けたので、理想としては完全にその注意も受けずにゴールしたいので、なくなってきてはいますがまだまだ課題はあります」
小袖
――レースを振り返っていかがですか。
「割りと調子も良くて、全日本インカレに合わせてはいたんですけど、集団から遅れてそのあとずるずる後ろに下がってしまい粘ることが全くできない状態で、ふがいない走りになってしまいました」
――今回見えた課題点は何ですか。
「狙ったレースで結果が出せないというのは、まだまだ力が足りないということだと思っています。そういう狙ったレースで外さないよう、コンディションや練習の調整を計画的に取り組んでいきたいと思います」
――今後の練習方針をお聞かせください。
「これから記録会もあり、駅伝シーズンにもなってくるので、まず記録会でいい走りをして、自己ベストを更新して、その勢いで駅伝につなげていけたらと思っています。今日はふがいない走りになってしまいましたけど、そこはもう過去のことなので前だけを見てやっていきたいと思います」
木村
――大学での初の大舞台となりましたが、いかがですか。
「高校生上がりの自分と違って、思っている以上に大学生の勝負強さを感じました。自分はけっこうまわりに左右されやすいんですが、どんな時でも自分のレースをされているな、と感じました」
――明大記録を出しましたが、その時の周りの反応は。
「周りからはけっこう走れてるんだね、と言われました。監督からはレースの中で改善点もけっこうあったので、それを意識して走っていこうと言われました」
――今後の目標は。
「1カ月後に同学年だけの大会があるので、そこで優勝していくのが目標です」