ドリームマッチは14日に開催、男女のオールスターが集結 新型コロナウイルス禍で大会の延期や中止が相次いでいた卓球界に熱気が戻ってくる。国内のトップ選手たちが一堂に会するTリーグ「2020 JAPANオールスタードリームマッチ」が14日に開催…

ドリームマッチは14日に開催、男女のオールスターが集結

 新型コロナウイルス禍で大会の延期や中止が相次いでいた卓球界に熱気が戻ってくる。国内のトップ選手たちが一堂に会するTリーグ「2020 JAPANオールスタードリームマッチ」が14日に開催され、リモートマッチ(無観客)ながらスター選手たちが熱戦を繰り広げる。

 日本代表選抜とTリーグ代表選抜がシングルス1ゲームマッチで火花を散らし、また日本代表男子と日本代表女子との対戦が実現。変則ルールの団体戦も行われるなど、ファン垂涎の試合が目白押しだ。

 オールスターが集結する夢の祭典へ出場する東京五輪女子代表の石川佳純(全農)は半年ぶりの実戦へ向けて意気込みを語った。

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 卓球界のトップ選手たちが表舞台に帰ってくる。ファンは胸を高鳴らせているが、それは選手にとっても同じだ。3月以来の試合となる石川はワクワクを隠さない。

「やっぱり嬉しいですね。なかなか試合が始められない状況が続いていたので凄く嬉しいですね」

 長きに渡って卓球界をけん引してきた石川だが、これだけの期間、試合から遠ざかるのは初めての経験。「こんなに試合がない時期は長いのは初めてです。その間いつ始まるかわからないという緊張感は凄くあったので練習は凄く充実しましたし、今までは試合がずっと続いていたので、たくさん時間を使って色々な練習ができたかなと思います」と半年間を振り返った。

 男子との変則マッチなども行われる一夜限りのドリームマッチ。石川自身も楽しみにしながら、見どころをPRする。

「男子と女子が対戦したりとか1ゲームマッチだったりとか、なかなか公式戦ではない試合方式でこうさらにドキドキも凄くある大会だと思うので、見て頂く方には楽しんでもらえたらなと思います」

試合のなかった半年間をポジティブに「貴重な時間になった」

 一方でただのお祭りで終わらせるつもりはないようだ。卓球界の未来へ繋げる大会として位置づけている。

「なかなか試合が始められない中での、新たな一歩として今回ドリームマッチがあるというのを聞きました。やっぱりそこに参加して、新しい一歩になったらいいなと思いますし、やっぱりこれを起点にこれからも色々な試合がスタートしていったらいいなという気持ちです。11月からTリーグも国際大会も始まってくると思うので、そういう意味では今からまた新しくみんなで頑張ろうっていう試合になると思います」

 この半年間は複数のサーブや、レシーブ、台上のプレーなど細かい部分を意識的に見つめなおしてきた。また改めて、自身と向き合う時間にもなったという。「(本来の日程だと)試合が本当にハードスケジュールってのもありますし、オリンピックレースでもありますし、その中でずっとやってきて、初めてこんなに長い時間試合がなくて、純粋に卓球をやる時間がほんとに貴重な時間になったなと思います」とプラスに捉えている。

 石川にとっては半年間の成果を披露する場でもあるドリームマッチへ、決意を口にした。

「自分なりにレベルアップしてきた部分もあると思っているので、それを今回のドリームマッチで、緊張感のある試合の中で色々使って、試して自分がどれくらい成長したかというのを感じられる場所にしたいなと思っています。今までなかなか試合ができなかった状況の中で新しくドリームマッチという形でみんなで試合ができるというのは凄く嬉しいことですし、半年間も試合をできていなかったので、待っていてくれていた卓球ファンの方にも久しぶりの試合を楽しんでいただけたらと思います」

◆ドリームマッチは14日(月)、午後5時58分からBSテレ東で生中継。テレビ東京卓球チャンネルでもLIVE配信する。

豪華メンバーがズラリ…気になる出場予定選手は?

【ドリームマッチ出場予定選手】

<男子>
●日本代表選手
張本智和(木下グループ)
水谷隼(木下グループ)
丹羽孝希(スヴェンソン)
森薗政崇(BOBSON)
宇田幸矢(明治大学)

●Tリーグ選手
及川瑞基(木下マイスター東京)
神巧也(T.T彩たま)
田添響(岡山リベッツ)
戸上隼輔(琉球アスティーダ)

<女子>
●日本代表選手
石川佳純(全農)
早田ひな(日本生命)
長崎美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)

●Tリーグ選手
加藤美優(日本ペイントマレッツ)
木原美悠(木下アビエル神奈川)
出澤杏佳(トップおとめピンポンズ名古屋)
森さくら(日本生命レッドエルフ)(THE ANSWER編集部)