前哨戦で痛めた太ももの怪我にも関わらず、大坂なおみ(日本/日清食品)は「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)で快進撃を続けている。だがテニスでの活躍と…

前哨戦で痛めた太ももの怪我にも関わらず、大坂なおみ(日本/日清食品)は「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月31日~9月13日/ハードコート)で快進撃を続けている。だがテニスでの活躍と同じぐらい、話題になっているのが大坂のマスクだ。テニス関連ニュースサイトTENNIS TONICが報じている。【トーナメント表】全米OP女子シングルス【実際の動画】大坂に感謝メッセージを送る人種差別被害者の遺族たち

そのマスクは、「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動を支持する大きなメッセージだ。大坂は、試合のたびに違う名前の書かれたマスクを着用してコートに登場。それはすべて、人種差別の犠牲になった人々の名前だ。

米スポーツテレビ局ESPNが、その中の一人トレイボン・マーティンさんの母親と、別の一人アーモウ・アーベリーさんの父親からのメッセージビデオを大坂に贈った。人種差別により息子をなくした二人は、大坂が彼らの名前が入ったマスクを着けてくれたことに感謝を述べ、テニスでの活躍を願っている、と語った。

ビデオを見て、大坂は言った。「彼らはとても強いと思う、私が彼らの立場だったらあんな風にいられたかどうか分からない。今の私は、自分がこの問題を広めるための器のように感じているわ。何をしても彼らが息子を失った苦痛を和らげることはできないけれど、私で力になることができればと願っているの」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」での大坂なおみ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)