4年ぶりにBクラス(4位)に沈んだ阪神。2016年は金本知憲新監督のもと、超変革のスローガンを掲げて若手を積極的に起用するなど育成年ともいえるシーズンだった。対して助っ人の活躍はどうだったのか。■4助っ人の退団発表した阪神 4年ぶりにBクラ…

4年ぶりにBクラス(4位)に沈んだ阪神。2016年は金本知憲新監督のもと、超変革のスローガンを掲げて若手を積極的に起用するなど育成年ともいえるシーズンだった。対して助っ人の活躍はどうだったのか。

■4助っ人の退団発表した阪神

 4年ぶりにBクラス(4位)に沈んだ阪神。2016年は金本知憲新監督のもと、超変革のスローガンを掲げて若手を積極的に起用するなど育成年ともいえるシーズンだった。対して助っ人の活躍はどうだったのか。

 今季一番の活躍を見せたのは来日7シーズン目のランディー・メッセンジャーだった。2年連続3度目の開幕投手を務め28試合に登板。12勝11敗、防御率3.01。チームトップの177奪三振をマークした。開幕から先発ローテを守り抜きイニングも185回1/3を記録しタフネスぶりを見せつけた。

 加入1年目となったマルコス・マテオはセットアッパー、抑えを務め、52試合に登板。1勝3敗、20セーブ、防御率1.80。豪快な投球フォームから繰り出される150キロ超の直球とスライダーで打者をねじ伏せた。3月31日のヤクルト戦(神宮)では9回から3イニングを投げるなどシーズン当初は絶対的守護神として力を発揮。5月に右肩を痛め登録を抹消されるなど1年を通して活躍できるかが今後の課題だ。

 マテオ不在の際には抑えを任されたラファエル・ドリスは34試合に登板し3勝3敗8セーブ、防御率2.12。だが、右肘を痛めシーズン中に2度の抹消を経験し9月末には手術を行うため帰国。来季の契約は微妙となっている。途中加入したコーディ・サターホワイトは20試合に登板し1勝1敗、防御率2.57。シーズン終盤には勝ちパターンで登板するなど力を見せたが今季限りでの退団が発表された。

■十分な戦力となったのはメッセンジャーのみ、来季の補強ポイントは…

 野手では来日3年目のマウロ・ゴメスが打率.255、22本塁打、79打点の成績を残したが、6月18日のソフトバンク戦(甲子園)では来日初の代打を送られるなど好不調の波が激しく勝負弱さも露呈。オフに退団が発表された。強打の三塁手と期待し獲得したマット・ヘイグはわずか31試合の出場に終わり打率.231、2本塁打、11打点。右肩の治療のため9月に帰国し、オフに退団となった。昨年6月に加入したネルソン・ペレスは今季1軍出場なしに終わり、こちらも退団が発表された。

 十分な戦力として力を発揮したのは先発のメッセンジャーのみ。補強ポイントは中継ぎ、抑え、クリーンアップを任せられる三塁手。昨年オフと同じような状況となっている。

 以下は阪神の助っ人選手の今季の成績。

〇ランディー・メッセンジャー
2年連続3度目の開幕投手を務める。3、4月は4勝1敗と好スタートを切ったものの5月は1勝3敗に。それでもその後は順調に勝ち星を積み重ね12勝をマーク。通算7シーズンで199試合登板、73勝65敗、防御率3.05。

〇マルコス・マテオ
開幕から守護神を務めたが右肩痛、不振などもあり終盤はセットアッパーに配置転換。52試合に登板し1勝3敗、20セーブ、防御率1.80。

■3シーズンで65本塁打、260打点をマークしたゴメスも退団

〇ラファエル・ドリス
開幕は2軍スタートながら4月に1軍初昇格。セットアッパーとして地位を確立するとマテオ不在の際は抑えを務めた。右肘痛のためシーズン中に2度、登録抹消され手術のため帰国。34試合に登板し3勝3敗8セーブ、防御率2.12。

〇コーディ・サターホワイト 退団
シーズン途中の6月に加入すると7月に1軍昇格。20試合に登板し1勝1敗、防御率2.57。

〇マウロ・ゴメス 退団
来日3年目の今季は打率.255、22本塁打、79打点。来日初の代打を送られるなど勝負弱さが目立った。NPB3シーズンで通算425試合に出場し打率.270、65本塁打、260打点。

〇マット・ヘイグ 退団
オープン戦で快音は聞かれなかったが開幕は「3番・三塁」でスタメン出場し6戦連続安打を記録したが徐々に調子を落とし6月3日の西武戦(甲子園)を最後に1軍出場はなし。通算31試合に出場し打率.231、2本塁打、11打点。

〇ネルソン・ペレス 退団
今季、春季キャンプは1軍スタートながら外国人枠の関係もあり開幕は2軍スタート。ウエスタン・リーグでは69試合に出場し打率.313、10本塁打、36打点ながら1軍出場なし。2シーズンで通算3試合に出場打率.000、0本塁打、0打点。