松山も奮闘したBMV選手権、世界2位ラームがプレーオフで劇的決着 米男子プロゴルフのプレーオフ・シリーズ第2戦、BMW選手権の最終日は30日(日本時間31日)、世界ランク2位のジョン・ラーム(スペイン)が「64」で回り、同1位のダスティン・…
松山も奮闘したBMV選手権、世界2位ラームがプレーオフで劇的決着
米男子プロゴルフのプレーオフ・シリーズ第2戦、BMW選手権の最終日は30日(日本時間31日)、世界ランク2位のジョン・ラーム(スペイン)が「64」で回り、同1位のダスティン・ジョンソン(米国)と通算4アンダーで並び、プレーオフに突入。1ホール目で66フィート(約20.1メートル)のバーディーパットを沈め、劇的Vを飾った。世界1、2位のプレーオフを制したミラクルパットの瞬間をPGAツアーが動画付きで公開。ファンを騒然とさせていたが、米メディアも「なんて結末だ」「こんなの信じられる?」と驚きとともに報じている。
世界ランク1、2位の激突となったプレーオフ。そのクライマックスはラームのミラクルパットだった。491ヤードに設定された1ホール目の18番パー4。ラームは第2打でグリーンに乗せたものの、約20メートルの距離を残した。しかも大きくスライスする難しいライン。しかし、だ。慎重にパターを振ると、ボールは大きく右に曲がりながら、徐々にカップに近づき、完全にラインに乗った。
まさか――。そんな期待が高まる中、ボールはカップに消えた。一気に沸き立つコース上。打ったラーム自身も信じられないとばかりに雄たけびを上げ、右拳でガッツポーズを繰り出した。優勝を決めたミラクルパットをPGAツアー公式ツイッターは「優勝への66フィート!プレーオフでBMW選手権を手にするジョン・ラームの信じられないパット」と紹介し、動画付きで公開した。
打ってからカップに入るまで、およそ10秒。米ファンからは「衝撃的」「正気じゃない」などと驚きの声が上がっていたが、AP通信が「ジョン・ラームがBMWで最大のパットを沈め、スリルに満ちたプレーオフを勝利する」と見出しを打って記事を掲載したほか、米メディアは続々とラームの勝利を報道している。
米メディアもラームの勝利を続々報道「こんなの信じられる?」「なんて結末」
米専門誌「ゴルフダイジェスト」は「“ビッグ・ショット・ジョン”がまたやった。桁外れの“こんなの信じられる?”パットを沈め、BMW選手権で優勝」との見出しで記事を掲載。「ラームはプレーオフの最初のホールで66フィートのパット(66フィートだぞ!)を決めてバーディー。BMWで勝利し、フェデックスカップ・プレーオフイベントでのジョンソンの2戦連続優勝を阻止した」と、驚きを込めて伝えている。
また、米衛星ラジオ「シリウスXM」のラジオ番組「PGAツアー・ラジオ」で司会を務めるジェイソン・ソベル記者もツイッターを更新。文面に「素晴らしいコースと優れた設営。世界トップ2がプレーオフ。レギュレーションでの正真正銘の凄いバーディーに続き、さらにそれをも上回るショットがプレーオフで生れた。なんて週だ。なんて結末だ。ジョン・ラームの驚くべき勝利」とつづっている。
相手のジョンソンが正規18番で13メートルのバーディーパットを決め、プレーオフとなった今大会。松山英樹(レクサス)も3位と奮闘した戦いは、劇的な結末でラームが米ツアー通算5勝目を挙げた。(THE ANSWER編集部)