ニトリレディス、新人・笹生優花が“ノリノリ会見” 女子ゴルフの今季国内ツアー3戦目のニトリレディス最終日が30日、北海道・小樽CC(6695ヤード、パー72)にて無観客で行われた。単独首位で出たツアー通算1勝の19歳新人・笹生優花(ICTS…

ニトリレディス、新人・笹生優花が“ノリノリ会見”

 女子ゴルフの今季国内ツアー3戦目のニトリレディス最終日が30日、北海道・小樽CC(6695ヤード、パー72)にて無観客で行われた。単独首位で出たツアー通算1勝の19歳新人・笹生優花(ICTSI)が通算13アンダーで2戦連続優勝。1打差の2位で出た小祝さくら(ニトリ)との白熱した優勝争いを2打差で制し、10代では宮里藍、畑岡奈紗に次ぐ史上3人目の快挙を達成。優勝会見では19歳らしく、初々しい庶民派な一面をのぞかせた。

 雨が降り続ける中、前半から首位が入れ替わる展開となったが、21世紀生まれの笹生が1998年度生まれの黄金世代・小祝に競り勝った。

 1打差の単独首位で出たが、スコアボードを大きく気にすることなくスタートし「1番で(スコア)リーダーとアナウンスされて、ああそういえばリーダーだって」と冷静。すぐに2番でダブルボギーをたたき「ダボってもう終わりじゃんってなりました(笑)。そこからはもういっかなと」と明かした。終盤の重圧がかかる場面も「本当に自分のスコアがわかっていなくて、やるべきこともわからない。キャディーさんに今スコア何だっけって聞くくらい」と、とにかくプレーに集中した。

 10代による2戦連続優勝は、1988年のツアー制施行後では宮里、畑岡に次ぐ3人目の快挙。末恐ろしい新星が現れたが、素顔はまだ19歳のようだ。空いた時間は、人気アニメ「黒子のバスケ」などをYouTubeで視聴。今大会は初めて北海道名物のジンギスカンなどを食べて感激していた。この日も前夜に食べたものを聞かれ、「そこは当ててください。何食べたでしょうか!?」とノリノリ。正解は焼き肉だったという。

 普段から家族で食べる食事について「しゃぶしゃぶは一年に一回しか食べれない」と吐露。会見場は笑いに包まれ、「え、しゃぶしゃぶって贅沢でしょ? 毎日食べられませんよね? 食べられます?」と困惑した。ツアー登録者では史上最速で生涯獲得賞金が5000万円を突破。自分へのご褒美はしゃぶしゃぶになるのかと思いきや「昨日、焼肉食べちゃったからそれがご褒美になっちゃった」と屈託なく笑った。

 コロナ禍で試合数が少なくなり、今年に限って今大会は賞金総額が昨年の1億円から2億円に倍増。優勝賞金も1800万円から3600万円となった。笹生は賞金ランクトップに浮上。賞金について「嬉しいです」と喜びながらも、統合された2020-21シーズンで決まる賞金女王については「全然考えてないです。まだ先のことですよね?」と無関心。「試合をやってくれたら頑張りたい」と話すにとどめた。

 会見では終始、自然体の様子だった。(THE ANSWER編集部)