8月15日放送の「卓球ジャパン!」のテーマは、『松平賢二presents この選手がヤバい! 日本のライバルSP』。元日本代表の松平賢二からの持ち込み企画で、日本選手が警戒すべき海外4選手のプレーを見ながら、攻略ポイントを分析する回となった…

815日放送の「卓球ジャパン!」のテーマは、『松平賢二presents この選手がヤバい! 日本のライバルSP』。元日本代表の松平賢二からの持ち込み企画で、日本選手が警戒すべき海外4選手のプレーを見ながら、攻略ポイントを分析する回となった。

フランスのゴジは【フォア前とフォアサイドを使って台から下げろ】 、イングランドのピッチフォードには【ツッツキを有効活用】と攻略ポイントを分析。





そしてラストは、日本のライバルとしては外すことはできない最強中国から世界ランク1位の樊振東と3位の馬龍が登場。2019年ワールドツアー・グランドファイナル決勝の映像を見ながら、攻略の糸口を探った。

ハイレベルなラリーが多く見られたこの一戦で、松平が注目したのは「やらせて取る」プレー。つまり相手に打たせて、次を狙う展開のことで、今回特に巧さを見せたのが樊振東。

例えば、第5ゲームの1-0や7-5の場面。ともに樊振東が若干高めにストップをして馬龍がフォアフリックで強打したところをカウンターで得点。

また9-7では、バック対バックから馬龍が回り込んで樊振東のミドルへ強烈なフォアドライブを放ったが、これを読んでいた樊振東は完璧にフォアでとらえてカウンターを決めている。

「いつもだと馬龍が樊振東に対して"やらせる"のだが、今回はいつもとは違う」と松平。後輩の樊振東が"後の先"戦術で先輩の馬龍を下した、頂上対決にふさわしいハイレベルな熱戦だった。

さて攻略ポイントを探すのが圧倒的に難しい世界最強の2人ではあるが
馬龍の攻略法は【バック前とバックストレートを突きまくれ!】と松平。



今回の樊振東の勝因として考えられるのがバック前に集めた縦回転系サーブ。馬龍に変化をつけさせず、しびれを切らせてチキータなどで持ち上げたところを攻める作戦が効いていた。そして、樊振東の攻略法は

ずばり【常にプレッシャーを与え続けろ!】

彼が苦手としている梁靖崑(中国)、オフチャロフ(ドイツ)との対戦を見ると、この2人はレシーブにせよ、サーブにせよ、ラリーにせよ、常にプレッシャーを与え続けている。普段はほとんど凡ミスのない樊振東でも、プレッシャーをかけるとミスも出てくるので、そこから崩せば活路を見出せると分析した。



最強の中国選手とはいえ、必ず穴はある。それがプレッシャーのかかるビッグゲームとなればなおさらだ。東京五輪では、わずかに空いた穴を確実につけるかどうか、そこが金メダルへの道の重要なポイントになってくるだろう。


次回8月22日は、「日本のライバルSP〈女子編〉」ということで、中国四天王の攻略法を分析。ゲストには松平賢二の妹、志穂が初登場! 兄に負けない鋭い分析で中国選手を丸裸に!? お見逃しなく!

「卓球ジャパン!」 BSテレ東で毎週土曜夜10時放送