11日、SUPER GTの今季第3&8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」開催中の栃木県・ツインリンクもてぎにて、ホンダ、日産、レクサスの来季2017年型GT500クラス参戦マシンの発表会が実施された。既にレクサス「LC…

11日、SUPER GTの今季第3&8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」開催中の栃木県・ツインリンクもてぎにて、ホンダ、日産、レクサスの来季2017年型GT500クラス参戦マシンの発表会が実施された。

既にレクサス「LC500」は8月の鈴鹿1000kmの際に先行お披露目されており、ホンダ「NSX-GT」、日産「GT-R NISMO GT500」を含めた3車は開発テストを通じてファンの視線の前にもひと通り登場済みだ。その意味での新鮮さは欠くものの、3メーカーの熾烈でハイレベルな“三国志”の系譜を継ぐ来季マシンが揃っての正式お披露目となると、やはりそこには緊張感が滲み出るところもある。

17年のGT500クラス車両規定には、速くなりすぎたコーナリング速度を抑制して安全面を向上させるため、ダウンフォース約25パーセント減などの措置が盛り込まれていることも既報通りだが、先日(7~8日)の富士テストではLC500とGT-Rが今季水準に近いタイムや最高速を出してきており、来季以降もGT500が世界最速GTマシンの座にあり続けることは間違いないと見てよさそうだ(もちろん安全性も各社が高めつつ、の話である)。

発表会に登壇した各陣営の首脳からは、現段階でのテストがまだまだデータ取りの段階であること、そして空力が来季開発競争のキーとなるであろうこと等が語られている。今季最終大会を戦いつつ、既に来季に向けても静かな火花が散っている印象だ。

14年以降、GT500参戦車はエンジンが2000cc直4直噴ターボで、FRレイアウトというのが基本軸。ただしNSX(14~16年の車名はNSX CONCEPT-GT)に関してだけは市販バージョンとの絡みでミッドシップとなっており、さらに昨季まではハイブリッド仕様エンジンだった経緯がある(今季は非ハイブリッド)。

この日の発表会では、来季のNSX-GTも今季型を踏襲するかたちでMR、そして非ハイブリッドとなることがホンダのモータースポーツ部・山本雅史部長から語られた。よって来季もNSXはMRハンデ相当の調整重量(今季は+29kg)を積むことになるものと見られる。

また、先日のDrago Modulo Honda Racing(今季の#15 NSX)の今季限りでの参戦終了発表に伴い、来季のNSXの参戦台数が変化するのかどうかも焦点ではあったが、山本部長からは5台体制維持の方針である旨が語られている。年内にはさらなる詳細が明らかにされるようだ。

この日一斉お披露目された17年型GT500マシン3種は「MOTEGI GT GRAND FINAL」の開催期間中(13日まで)、引き続き場内で展示される予定となっている。もてぎ来場者のみなさんには今季の終幕を楽しむのと同時に、ぜひ来季への息吹も感じとっていただきたい。

手前から日産GT-R、ホンダNSX、レクサスLC500。撮影:遠藤俊幸

手前から日産GT-R、ホンダNSX、レクサスLC500。撮影:遠藤俊幸

Honda NSX-GT撮影:遠藤俊幸

Honda NSX-GT撮影:遠藤俊幸

Honda NSX-GT撮影:遠藤俊幸

Honda NSX-GT撮影:遠藤俊幸

発表会に登壇した、GTAと各メーカーの首脳たち。撮影:遠藤俊幸

発表会に登壇した、GTAと各メーカーの首脳たち。撮影:遠藤俊幸

左からGTAの坂東正明代表、トヨタ(レクサス)の高橋敬三氏、ホンダの山本雅史氏、日産(ニスモ)の片桐隆夫氏。撮影:遠藤俊幸

左からGTAの坂東正明代表、トヨタ(レクサス)の高橋敬三氏、ホンダの山本雅史氏、日産(ニスモ)の片桐隆夫氏。撮影:遠藤俊幸

17年型GT500マシンが一堂に会した。撮影:遠藤俊幸

17年型GT500マシンが一堂に会した。撮影:遠藤俊幸

LEXUS LC500(手前)撮影:遠藤俊幸

LEXUS LC500(手前)撮影:遠藤俊幸

LEXUS LC500撮影:遠藤俊幸

LEXUS LC500撮影:遠藤俊幸

Nissan GT-R NISMO GT500撮影:遠藤俊幸

Nissan GT-R NISMO GT500撮影:遠藤俊幸

Nissan GT-R NISMO GT500撮影:遠藤俊幸

Nissan GT-R NISMO GT500撮影:遠藤俊幸

今季最終大会もてぎで、17年型GT500マシンの展示が行なわれている。撮影:遠藤俊幸

今季最終大会もてぎで、17年型GT500マシンの展示が行なわれている。撮影:遠藤俊幸