悪夢はまだ終わらない。13日の慶大戦で16安打11失点と完敗し、何としてでも勝利を挙げたい明大。両者譲らない攻防が続き、1―1で延長戦へ。10回表に内野安打で1点を勝ち越されるも、その裏に公家響主将(政経4=横浜)の適時打で再び同点に。し…

 悪夢はまだ終わらない。13日の慶大戦で16安打11失点と完敗し、何としてでも勝利を挙げたい明大。両者譲らない攻防が続き、1―1で延長戦へ。10回表に内野安打で1点を勝ち越されるも、その裏に公家響主将(政経4=横浜)の適時打で再び同点に。しかし、12回表に勝ち越し打を浴びると、追い上げかなわず2―3で敗戦。今季初勝利は再びお預けとなった。

(明)入江、髙橋、●中山―篠原

(法)三浦、水澤、鈴木、高田孝、落合、◯山下輝、野尻―大柿

【安】(明)8(法)9

【二】(明)西川(4回)、入江(5回)、清水風(8回)

(明)◇犠打6 西山(3回)、公家(4回)、藤江(5回)、西川(6、11回)、陶山(7回) ◇併殺0 ◇残塁14 ◇盗塁0 ◇失策0

 投手陣の奮闘に応えることができなかった。先発のマウンドに上がったのは、今季初先発となる入江大生投手(政経4=作新学院)。猛暑の中ではあったが、最速151キロの直球を投げ込み、上々の立ち上がりを見せた。9回を投げて1失点10奪三振。背番号〝11〟を背負うエースとしての役割を全うした。

 一方、13日までの試合と同様、野手陣の打撃が振るわず苦しんだ。得点圏にランナーを置くも、打線がつながらない。残塁数が14。要所での一打を出せず、好機を生かせない場面が目立った。タイブレーク制の延長戦へ持ち込んだものの、法大の好守備、12回裏のバントミスも重なり、3時間35分の熱戦は1点に泣く結果に。またしても勝利をつかめず、選手たちは表情を曇らせた。

 真夏の春季リーグ戦、最終戦へ。例年とは異なる総当たり戦で4戦4敗と、これまでにない屈辱を味わった明大。17日の東大戦で敗北を喫すると、昭和35年の秋季リーグ戦以来、60年ぶりの最下位となってしまう。昨春、日本一に輝いた王者のプライドに懸けて、何としてでも避けたい。最終戦こそ明大らしい泥くさい野球を見せ、勝利を飾りたい。 

[都甲可奈子]