明治安田生命J1リーグ第9節の鹿島アントラーズvsサガン鳥栖が8日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、ホームの鹿島が2-0で勝利した。 鹿島は前節から5選手が入れ替わり、J1デビューの沖が初先発。今季リーグ戦初出場の小泉もスタメン入りし…
明治安田生命J1リーグ第9節の鹿島アントラーズvsサガン鳥栖が8日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、ホームの鹿島が2-0で勝利した。
鹿島は前節から5選手が入れ替わり、J1デビューの沖が初先発。今季リーグ戦初出場の小泉もスタメン入りした。一方、前節から2選手の変更を施した鳥栖は原川が先発復帰。16歳の中野はプロ初先発となり、17歳の相良がリーグ戦初のベンチ入りを果たした。
勝ち点7で並ぶ両者の一戦は鹿島がボールを握る形で進み、15分に敵陣右寄りの位置でFKのチャンス。キッカーの永木から上がったクロスにファーサイドのエヴェラウドが頭で合わせ、ゴールマウスの逆サイドに押し込みにかかるが、ゴールライン上でエドゥアルドのクリアに遭い、ゴールとはならない。
長くボールを保持する鹿島だが、自陣にセットした守りからカウンターを狙う鳥栖に決定打を見いだせない状況が続く。そのなかで、前半アディショナルタイム2分に許した右CKからボックス内でこぼれ球に反応した趙東建に右足フィニッシュの形に持ち込まれるが、GK沖がブロック。鳥栖に先制を許さない。
堅い守りで踏ん張り、ゴールレスで試合を折り返した鳥栖は開始早々の46分に樋口がフィニッシュに持ち込むと、続く52分にもバイタルエリア左から趙東建が右足シュート。その鳥栖がボールの主導権でも巻き返してみせるなか、鹿島は59分に3枚替えに動いて荒木、和泉、三竿を投入。リズムを引き寄せにかかる。
その交代を皮切りに両軍のベンチワークが活発化するなか、68分に鹿島も染野をピッチに送り出すと、策が実を結ぶ。69分、左CKの流れからバイタルエリア右の小泉がボールを入れ直すと、ファーサイドの染野が頭で折り返して、ゴール前の和泉が反応。胸トラップから左足シュートを突き刺して、鹿島が先取する。
リードを許した鳥栖は67分の石井と豊田の投入に続いて、77分に安庸佑と大畑歩夢の交代カードを切るが、鹿島が華麗な崩しから追加点を手にする。80分、右サイドの荒木からのパスにボックス右で反応した染野が後方に叩くと、和泉がゴール前にボールを供給。これをエヴェラウドが難なく押し込み、鳥栖を突き放した。
エヴェラウドの2戦連発となる一発で展開に余裕が出た鹿島はこのまま鳥栖の反撃を無失点でシャットアウト。今季初の無失点ゲームを演じた鹿島が初の2連勝を飾っている。