2019-2020シーズンUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド・オブ16、マンチェスター・シティ対レアル・マドリーの2ndレグが現地時間7日にシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムで開催された。 ペップ・グアルディオラ監督のチームが2-…
2019-2020シーズンUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド・オブ16、マンチェスター・シティ対レアル・マドリーの2ndレグが現地時間7日にシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムで開催された。
ペップ・グアルディオラ監督のチームが2-1で勝利したベルナベウでの前回対戦から約5ヶ月が経過して迎えた一戦。ジネディーヌ・ジダン監督のチームは、1stレグで退場したセルヒオ・ラモスをこの大一番で欠いた。サポート役として遠征に帯同したキャプテンはスタンドから戦況を見つめた。
両チームが来季用の新ユニフォームを着用して行われた一戦は、2019-2020リーガエスパニョーラを19試合でシャットアウトしていたレアル・マドリーの最終ラインのミスから動いた。
9分、ミリトン、クルトワ、ヴァランと繋いだゴール前でのビルドアップを狙われたマドリーは、パスコースを限定され、ヴァランがPA内で内側にボールを運ぶ状況を作られると、ガブリエル・ジェズスに寄せられてボールロスト。ジェズスのパスをスターリングに流し込まれて先制を許した。(合計スコア3-1)
立ち上がりからラモス欠場を大きく感じさせたマドリーは、その後も守備ラインで不安定な一面を見せる。13分にもミリトンがボックス内で引っ掛けられて危険な場面を迎えたが、何とか対処した。
2点が必要なことには変わりないマドリーは、20分過ぎにベンゼマとアザールが立て続けにGKエデルソンが守るシティゴールに強烈なシュートを浴びせて襲い掛かると、28分にスコアを振り出しに戻した。
ペナルティボックス右付近でボールを受けたベンゼマが狭いスペースで右にいたロドリゴにパスを出すと、右斜め前にスペースを見つけたロドリゴが持ち出して中央にクロス。ディフェンダーの間にポジションをとったベンゼマがヘッドで決めて追い付いた。(合計スコア3-2)
マドリーは前半終盤にもプレッシャーを受けたクルトワがキックミス。高い位置でデ・ブライネに渡してしまい、最後はフォーデンにシュートを打たれたが、これは枠の外に外れた。
後半最初のチャンスはシティ。デ・ブライネのスルーパスでカルバハルの背後をとったスターリングが裏に抜けてシュートまで持ち込んだが、クルトワがしっかりとセーブした。
まずはもう1点とって合計スコアを振り出しに戻したいマドリーのジダン監督は、60分にロドリゴに代えてアセンシオを投入。3分後にはロングフィードに抜けたアセンシオが起点となり、ベンゼマがフィニッシュまで持ち込んだが、シュートはエデルソンの正面に収まった。
追加点を奪われると厳しくなるマドリーは、サモラ賞をとったクルトワが立ちはだかる。65分のジェズスの決定機にも冷静に対処してチームを救うセーブで望みを繋いだ。
しかし、この日はラファエル・ヴァランが足を引っ張った。68分、背後に蹴り込まれたルーズボールの処理をミス。1度目のクリアに失敗したヴァランは、クルトワにバックパスを試みる。しかし頭でのパスは短くなり、これを狙っていたジェズスに奪われて無人のゴールに流し込まれた。
逆転突破には2点が必要になったマドリーは、モドリッチやクロースも前掛りになって得点を奪いに出たが、シティもボールを動かして試合をコントロール。83分に3枚替えを決行したジダンは、3-5-2にして前線に人を増やしたが、得点は奪えずに試合終了。合計スコア4-2でマンチェスター・シティがベスト8に駒を進めた。
リーガを制し、2季ぶりのビッグイヤー獲得も期待されたレアル・マドリーだったが、最後までセルヒオ・ラモスの穴は埋められずペップ・シティの前に散った。昨季に続き2年連続ラウンド16で姿を消した。
マンチェスター・シティ 2-1(合計4-2) レアル・マドリー
■得点者
9分:ラヒーム・スターリング
28分:カリム・ベンゼマ
68分:ガブリエル・ジェズス