ドルトムントでスポーツ・ディレクター(SDを務めるミヒャエル・ツォルク氏が、クラブの補強戦略を揶揄したバイエルンのウリ・ヘーネス名誉会長に不快感を示した。ドイツ『キッカー』が伝えている。 近年、ヨーロッパ屈指の育成クラブとして高額な売却益を…

ドルトムントでスポーツ・ディレクター(SDを務めるミヒャエル・ツォルク氏が、クラブの補強戦略を揶揄したバイエルンのウリ・ヘーネス名誉会長に不快感を示した。ドイツ『キッカー』が伝えている。

近年、ヨーロッパ屈指の育成クラブとして高額な売却益を元手にクラブとして成長を続けるドルトムント。その一方で、主力に育った若手の相次ぐ流出を受けて、宿敵バイエルンにブンデスリーガ8連覇を許すなど、肝心のスポーツ面では確固たる成功を収められていない。

そのドルトムントに対して、ヘーネス名誉会長はドイツ『FAZ』のインタビューで、「懸命じゃない」と補強戦略を揶揄した。

「ドルトムントがとても才能のある若手選手を獲得し活躍を見せると、数カ月後にはクラブ内外からいずれ売却対象となるという話しか聞こえてこない」

「仮に、自分が売却対象だと感じた場合、その選手はどうやってクラブのDNAを100%吸収することができると思うか? それは無理だ」

物議を醸す宿敵の総大将からのコメントを受けて、ツォルク氏は「傲慢な発言」と不快感を露わにするとともに、バイエルンとの大きな資金面の差が、望まぬ事態を招いていると主張している。

「それはかなり傲慢な発言であり、事実に反するものもある」

「仮に、毎年のように2億5000万ユーロ(約312億円)以上の収入が得られるのであれば、ああいったふうに自慢するのも簡単だろうね」

なお、2018-19シーズンのバイエルンの売上高は史上最高の約7億5000万ユーロ(約936億円)。一方、ドルトムントは約4億9000万ユーロ(約612億円)と、歴然たる差がある。

それだけにツォルク氏は、ヘーネス名誉会長によるマウントを取る行為に強い怒りを感じたようだ。