FCバルセロナのキケ・セティエン監督はナポリ戦のスターティングイレブンに多くの考えを持っている。 ラ・リーガ終了後から、同指揮官は自信を持って大きな勝利を手に入れようと、チャンピオンズリーグの試合に集中している。今週から始まったトレーニング…
FCバルセロナのキケ・セティエン監督はナポリ戦のスターティングイレブンに多くの考えを持っている。
ラ・リーガ終了後から、同指揮官は自信を持って大きな勝利を手に入れようと、チャンピオンズリーグの試合に集中している。今週から始まったトレーニングで、キケ・セティエンの頭にある考えが見て取れた。ジョアン・ガンペール練習場でいくつかのアイデアを試している。
そのうちの一つが、従来であればセティエンがもっとも得意とする3-5-2である。バルセロナでは伝統的な4-3-3と再開後のビジャレアル戦で手応えを得た4-3-1-2を用いてきた。しかし、今回の決闘でカンタブリア出身の指揮官は自身の“十八番”に賭ける可能性がある。3-5-2のシステムは最少得点差で勝利したグラナダ(1-0)と国王杯のイビサ戦(1-2)、そして2-0で敗れたバレンシア戦で採用している。
トレーニングでは、センターバック左にラングレ、中央にピケ、右にネルソン・セメドが形成された。この3人にセルジ・ロベルトとジョルディ・アルバが外側のレーンに並ぶ。しかし、ラングレはリーガ最終日に負った鼠蹊部の負傷に不安があることを覚えておくべきだ。
アズルグラナの指揮官はナポリの攻撃的なトランジションを回避する狙いを持って中央に人を裂くだろう。
中盤にはフレンキー・デ・ヨング、イヴァン・ラキティッチ、そしてリキ・プッチが入る。セルヒオ・ブスケツとアルトゥーロ・ビダルが出場停止で、アルトゥールは出場を拒否しているため、中盤の選手が不足している。彼らにはボールプレーでダイナミズムをもたらし、なるたけ守備の時間を減らすことが求められる。簡単にはいかないだろう崇高なミッションだ。
トップは、レオ・メッシとルイス・スアレスのコンビになる。彼はナポリの守備陣をかく乱するために、自由に動き回ることになる。怪我から回復したグリーズマンはベンチスタートとなるだろう。
セティエンは選手の立場に立って、常に細心の注意を払って監督してきた。だからこのタイミングで自身が得意とする3-5-2のシステムを使うのだろう。
守備の局面では4-4-2に切り替えていく。セメドはセンターから右サイドバックへ、ジョルディ・アルバはレーンから左サイドバックへと移動し、ピケとラングレの4人体制のレギュラーディフェンスを敷く。中盤では、右にセルジ・ロベルト、左にリキを配置し、ラキティッチとデ・ヨングがダブルピボーテを形成する。前線のスアレスとメッシにも守備のタスクが求められるだろう。
システム変更にはいくつかの理由がある。攻撃では、セティエンが2レーンでピッチを広く使うことを求めており、ボールを素早く動かしてナポリの壁を突破する。同時に、中央の3人の守備陣が常に後ろにいることから、カウンターを受けにくい配置を取る。ナポリには、ホセ・カジェホン、ドリース・メルテンス、怪我の状況が懸念されるインシーニェといった走力と技術に長けたアタッカーがいることを忘れてはならない。
キケ・セティエンはこのアイデアに賭けるか、通常の4-3-3で行くかを決めなければならない。アスルグラナの監督は、自身の将来がこのチャンピオンズリーグで左右する可能性を認識している。