※例年4月の新入生歓迎号にて扱っております硬式野球部特集ですが、今年度は新型コロナウイルスの影響で発行を見送らせていただいております。そこで今回は4月に向け作成しておりました記事の一部をWEBにて公開させていただきます。 チームの〝裏の顔〟…

※例年4月の新入生歓迎号にて扱っております硬式野球部特集ですが、今年度は新型コロナウイルスの影響で発行を見送らせていただいております。そこで今回は4月に向け作成しておりました記事の一部をWEBにて公開させていただきます。

 チームの〝裏の顔〟として奔走する。太田空主務(営4=明大中野)は昨年度、明大で9年ぶりとなる3年生主務を務め、春の日本一に貢献。「(太田)空がいなかったら部が回らない」(公家響主将・政経4=横浜)と、チームにおいて唯一無二の存在となっている。 

 『苦難の中の力』。この言葉が太田のこれまでを支えてきた。選手と共同生活をしながら全ての運営を行うなど、元々多忙な男子マネジャー。それに加え、主務という重責を担った昨年度は「先輩にも言うときは言わなければならない」立場。当初は優しい性格から遠慮がちになってしまい、善波達也前監督(昭60文卒)から叱責(しっせき)を受けることもあった。そんな時、いつも胸にあったのはあの言葉。「苦しいときにこそ、本当の力を発揮できる」。自分の力を信じて行動し、どんな苦境にも立ち向かってきた。

 10年間の集大成を。明大中野中、高出身の太田。「やはりもう一度明治で優勝したい」とラストイヤーへの思いは格別だ。さらに今年度は6年周期で回ってくる当番校。連盟の仕事全てを行うため、仕事量はより膨大なものとなる。それでも「今までの経験があるから大丈夫」。〝影の大黒柱〟が今年度もグラウンド内外を駆け回る。 

[小野原琢真]