2020年シーズン「注目の10人」はこちら>>専門誌では読めない雑学コラム木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第266回 東京都における新型コロナウイルスの新規感染者数が連日200人を越えて、第2波の兆候が表われてきました。 東京都はどんな…
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専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第266回
東京都における新型コロナウイルスの新規感染者数が連日200人を越えて、第2波の兆候が表われてきました。
東京都はどんな対応をしようとしているのでしょうか?
賛否あるかと存じますが、個人的にはできることなら、再び休業要請とか、移動自粛要請とか、あまりやらないでほしいな、と思っています。小池百合子都知事や、とりわけ国のお偉い方々は率先して「ウィズコロナ」と言っているのですから、感染予防対策をきちんと行なって、新型コロナウイルスと共存して生きていく――そんな時期に差しかかっていると思うんです。
とすれば、我々が楽しんでいるゴルフにおいても、常に新型コロナウイルスがそばに潜んでいると仮定してやっていかなければいけません。ゴルフをして、そこでダイレクトに感染することはないと思いますが、それに関連した食事会などは、極力控えたほうがよろしいでしょう。
そうしたことも含めて、「ウィズコロナ」における、秋に向けてのゴルフ戦略を練っていきたいと思います。
◆第2波の影響
7月に入って、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者が増えました。感染者の多くは若者で、新宿や池袋などの繁華街で遊んでいる人たちが、クラスター(集団感染)を起こしていると言われています。
そんな状況で、ゴルフへの影響はあるのでしょうか?
個人的な見解を述べるなら、さほど気にすることはないと思っています。だいたい若者はゴルフをやりませんから、オヤジだらけのゴルフ場は、比較的安全と言えば、安全かもしれません。
ですから、秋にかけて、ゴルフのラウンド取材は通常どおり行ないたいと思いますし、友人らとのミニコンペにも参加するつもりです。当然、ミニコンペではパーティーはなし。ニアピンなどの役物を競うお遊びコンペで、優勝者は名誉として”コンビニで冷たいおやつを(参加者に)おごる権利を得る”といった、非常にありがたい(?)ものです。
状況が変わって、また緊急事態宣言や自粛要請が出たら、その時は指示に従いますが、そういう規制がない限り、ゴルフは通常運転で臨む予定です。
とはいえ、大きなコンペはまったくないです。別に嫌われて呼ばれなくなったわけではありません。コンペそのものがないのです。
過去を振り返ると、我々アマチュアゴルファーは、さまざまなコンペに参加して、季節の移ろいを感じていたのが、よくわかります。春には桜を見るコンペ、夏には高原リゾートでのコンペ、秋には紅葉を鑑賞するコンペなどがあったのですが、今年はまったくなし。さみしい限りです。
そうそう、前回の連載コラムでマレーシアへのゴルフ取材のプランについて触れましたけど、正式にキャンセルとなりました。3月ぐらいにチケットを取っていたのですが、JALが9月のマレーシアへのフライトを見送ったので、便がなくなってしまいました。海外へゴルフをしに行くのはまだ、時期尚早のようです。
このキャンセル、5月ぐらいに早めにしていたら、こっちの都合だからと高額なキャンセルフィーを取られていたみたいです。私の場合は、7月に入って、航空会社側からの告知があってからだったので、無料でキャンセルできました。みなさん、くれぐれもお気をつけて。
ともあれ、マレーシアでのゴルフプランは、決して諦めませんぞ。コロナ騒動が沈静化していたら、来年早々にでも行きたいと思います。
◆日常生活はどうなる?
とりあえず、私個人としては、これまでの生活パターンで新型コロナウイルスには感染しなかったので、これからも同様の生活を続けていこうと思っています。
満員の通勤電車には乗らない。誰かに誘われても食事会には行かない。起床時間や就寝時間もできるだけ同じルーティンでこなし、常にマスクをつけて生活していきます。
会食はしないけど、ひとり外食ならいいと思うでしょ? でも、ウイルスはどこに潜んでいるかわかりませんので、これからも極力控えていきます。
外で食事をするとしたら、衛生管理が行き届いていて、感染予防対策もきちんとしている馴染みの店に行きます。新しいお店は、ちょっと怖くて無理ですね。合コンや、接待を伴う飲食店に行くのも好きですが、仕事で行く以外はパスします。
少し前、その例外事項が起こって、女性が接客してくれる店に行きました。実はこれ、「新型コロナウイルスの感染予防対策が万全な店とはどんな感じか?」という雑誌の企画で、その店の衛星管理ぶりを見に行ったのです。
その店は、お客さんとお客さん、さらにお客さんと女性の間もアクリルのカーテンで仕切っていて、そのうえでマスクをしての接客と、2重のカードがしてありました。スポーツイベントや公演などでも観客を入れ始めていますが、それらと変わらぬというか、それ以上の対策を施していて、ウイルスの感染はまずないだろう、と思いました。
こっちは客として、その店で働いている現役女子大生とも会話をしました。別に他愛もない話ですが、なんかいけないことをしている雰囲気でしたね。ひとり、食いつきのよろしい子がいて、「ゴルフをやりたい! 教えて!!」と熱心にリクエストをしてきました。
「ゴルフなら得意だから、まずは一緒に練習場に行こう」――以前なら、そう言って連れていくのですが、今回はものすごくためらってしまいました。
結局、「ゴルフは勝手に覚えると変なクセがつくから、ちゃんとしたスクールに通ったほうがいいよ」なんて言って、突き放してしまいました。心では泣いていましたが、今はそれが「お互いのため」だと思いました。いやぁ~、新型コロナウイルスって、若い娘との恋路まで邪魔するのね……って、そういうことか?
そんなわけで、今のところ、ゴルフは例年の半分ぐらいのスケジュールで淡々とラウンドをこなす予定です。
◆ゴルフ場はキャディーが大激減
キャディー付きのラウンドにおいては、昨年までは若い女性のキャディーさんが付くと大喜びしたものですが、今はどうなんでしょうか?
微妙に距離を置いたりしてね……。そもそも、若いキャディーさんが付くようなラウンドは、最近はほとんどありませんが……。
たまたま古い名門コースでラウンドした時、オバちゃんのキャディーさんがついて、不思議とホッとしました。けど、ウイルスの感染リスクがあるので、「ボールは自分で拭いてね」と言われ、「お客さんとキャディーさんとは接触してはいけないんだな」と、それには妙に納得させられました。
キャディーさんとお客さんとの接触ができないということは、ボール拭きをはじめ、クラブの出し入れなどもお客さんが自分でやるわけで、キャディーさんはさほど必要とされていません。けど、古い名門コースって、キャディー付きのラウンドが基本スタイルです。そこで、苦肉の策として、キャディーさんには今、プレーの進行とコースの説明、グリーンのライン読みなどの業務に、より力を入れてもらっているんですな。
ただ、以前のようなサービスができず、お客さんへのフォローも十分にできないとあって、コースによっては、キャディーフィーを割引したり、無料にしたりしているところもあります。それでも、キャディーさんにはそれなりの給料が支払われます。生活がかかっていますからね。
コロナ禍のなか、コース側にも、キャディーさんにも、いろいろと事情があります。キャディー付きでラウンドするみなさんは、そこを汲んであげて、多少サービスが行き届かなかったとしても、キャディーさんには優しく接してあげましょう。
もはやかつての日常が戻ることなく、我々は新たな日常のなかで生きていくしかないんでしょうかね...。illustration by Hattori Motonobu
一方、自らラウンドする時は、セルフプレーがメインです。それが何よりです。
人数も、できるだけ2サムがよろしいです。4人で和気あいあいと、冗談を言いながらラウンドする機会は減りました。
今は2人か、3人か。ラウンドするにおいても、感染リスクはなるべく抑える時期だと思います。
どこぞの小さなゴルフ場で、”ひとりラウンド”を実施したら、大盛況だったとのこと。その気持ち、ほんとよくわかります。
このまま新型コロナウイルスには感染せず、ゴルフは続けていきたいものです。ささやかな望みですが、今の時期においては、すごく大切なことですよね。