タレント豊富なバンタム級、米メディアはドネアVSリゴンドーを期待 ボクシングのWBC世界バンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)と元5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)が12月12日に同級タイトルマッチで激突する。米専門メディア「ボ…

タレント豊富なバンタム級、米メディアはドネアVSリゴンドーを期待

 ボクシングのWBC世界バンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)と元5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)が12月12日に同級タイトルマッチで激突する。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は勝者の次戦に注目。「普通の答えならイノウエだが、ドネア対リゴンドーが見たい」と報じ、フィリピンのレジェンドとWBA正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の再戦を期待している。

 米興行大手「プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)」と試合の中継局「ショータイム」は延期となっていた8月以降の興行日程を発表。ウーバーリ対ドネアは12月開催となった。興行が再開され、同メディアは最高のマッチアップ格付けを行っている。

 トップには、WBO世界ミドル級王者ジャーモール・チャーロとセルゲイ・デレビャンチェンコ、WBC世界スーパーウェルター級王者ジャーメル・チャーロとWBA&IBF同級王者ジェイソン・ロサリオの3団体統一戦というチャーロ兄弟の試合を選出した。2番手には、12月に米国開催の決まったウーバーリ対ドネアがランクインしている。

 記事では「今、バンタム級が熱い」とタレント揃いの階級だと記述。挑戦者のドネアに関しては「2019年の年間最高試合を演じたナオヤ・イノウエに聞けば、ドネアに関しては依然として余力が残されている」とし、「フィリピンの閃光」の健在ぶりを称えている。一方、ウーバーリについては「ドネアの左フックに対処できるのか。それが可能なら、彼の立場は高まるばかりだ」と指摘している。

どうなるバンタム級世界戦線「普通の答えならイノウエだが…」

 注目は勝者の次戦に。「普通の答えならイノウエだが、すぐに実現するのか? PBC傘下のバンタム級でギジェルモ・リゴンドーが存在する。彼は完璧な選択肢だ」とかつての五輪連覇王者との激突を予想。「色々あった中、2021年を迎え、ついにドネア対リゴンドーの再戦が実現すれば、魅惑的ではないか」とつづられている。

 2013年にニューヨークで、WBA&WBOスーパーバンタム級王座統一戦で対決した両者。リゴンドーはドネアにダウンを奪われながらも判定勝ちを収めていた。同メディアは、ドネアがウーバーリを倒し、リゴンドーと再戦することを期待している。

 しかし、バンタム級ではWBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)がWBO王者ジョンリエル・カシメロとの3団体統一戦後にWBC王座を狙っている。井上対ドネアなら昨年11月の激闘以来の再戦。井上対ウーバーリなら弟・拓真(大橋)の敵討ちとなる。だが、各団体のトップランカーと指名試合を課される可能性もあり、同メディアは井上対WBC王者の早期実現に疑問を持っているようだ。(THE ANSWER編集部)