欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは11月2日、2016年シーズンをもって、WRC(世界ラリー選手権)から撤退すると発表した。今回の決定は、同社の新たなモータースポーツ戦略の一環。2017年以降は、カスタマースポーツ活動を最重視していく…
欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは11月2日、2016年シーズンをもって、WRC(世界ラリー選手権)から撤退すると発表した。
今回の決定は、同社の新たなモータースポーツ戦略の一環。2017年以降は、カスタマースポーツ活動を最重視していく。
10月末、英国で開催されたWRC第12戦「ラリーGB」において、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェ選手が優勝。フォルクスワーゲンは2016年シーズンのWRCにおいて、マニュファクチャラーズとドライバーの両部門でのタイトル獲得を確定させたばかり。
それだけに、2016年シーズン限りでのフォルクスワーゲンのWRC撤退の衝撃は、大きいといえる。
フォルクスワーゲンの技術開発担当、フランク・ウェルチ取締役は、「フォルクスワーゲンブランドは、大きな挑戦に直面している。フォルクスワーゲン市販車の電動化を拡大させるうえで、重要な将来の技術にすべての努力を集中させる必要がある」と述べている。