「三菱 全日本テニス選手権91st」(本戦10月22~30日/2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第14シードの綿貫陽介(グローバルプロテニスアカデミー)が前…

 「三菱 全日本テニス選手権91st」(本戦10月22~30日/2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第14シードの綿貫陽介(グローバルプロテニスアカデミー)が前年覇者で第2シードの内山靖崇(北日本物産)を6-2 6-4で下して優勝を果たした。

 18歳の綿貫は全日本選手権には2度目の挑戦で、全試合ストレート勝利でシングルスを初制覇。初出場だった昨年の大会では1回戦で大西賢(ノア・インドアステージ)に6-7(4) 6-3 2-6で敗れたが、兄の綿貫裕介(橋本総業ホールディングス)と組んだダブルスでは優勝を飾っていた。

 全日本選手権の男子シングルスでの10代選手の優勝は、1989年の谷沢英彦(当時SSC)以来2人目となる。

 今シーズンの綿貫は1月にプロ転向を果たすと、2月から3月にかけての南米ジュニア・サーキットでは4大会で単複4勝を挙げる活躍でITFジュニアランキング自己最高の2位をマーク。4月には筑波と柏(ともにITF1万ドル/ハードコート)でフューチャーズ2大会連続制覇を飾った。

 9月の全米オープン・ジュニア(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)ではグランドスラム自己最高の4強入りを果たし、前週の世界スーパージュニア(ITF Grade A/大阪・靱テニスセンター/ハードコート)では2010年の内山以来となる日本人チャンピオンに輝いた。

 綿貫は兄の裕介とのダブルスでも決勝進出を決めており、大会連覇をかけて第3シードの奥大賢/長尾克己(ともにエキスパートパワーシズオカ)との対戦を控えている。前日に行われた準決勝では、第1シードの今井慎太郎(東通産業)/内山を3-6 6-3 6-3で破っていた。

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【男子シングルス決勝】

○8綿貫陽介(グローバルプロテニスアカデミー)[14] 6-2 6-4 ●内山靖崇(北日本物産)[2]

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位

(テニスマガジン/Tennis Magazine)