ほのか連載:『ハピ・スポ・タイム』第3回 ボルダリング編(3)第1回はこちら>>いろんな体勢で奮闘する姿はこちら>> 生まれて初めてのボルダリングの最初のトライで見事に完登を決めたほのかさん。完登した時だけ味わえる達成感を知ったことで、…

ほのか連載:『ハピ・スポ・タイム』第3回 ボルダリング編(3)
第1回はこちら>>
いろんな体勢で奮闘する姿はこちら>>

 生まれて初めてのボルダリングの最初のトライで見事に完登を決めたほのかさん。完登した時だけ味わえる達成感を知ったことで、「もっといろんな壁を登れるようになりたい!」と、さらに意欲を燃やして第3回目を迎えた。



連載3回目を迎え、ボルダリングに慣れてきたほのかさん

 今回のテーマは、『コースの登り方と体の使い方』。

 登るのに腕の力が必要だと思われているクライミングだけれど、村井隆一コーチは「手と足の両方をしっかり使うことが大切」と教えてくれた。

 腕の力ばかりに頼っていると、腕が疲れてしまって登れなくなってしまう。だから、足でしっかり体重を支えて押し上げるのが大事なんだそうだ。

 登る時は腕をひきつけ、体を壁に近づけるのは次のホールドを取る動きの時だけ。それ以外の時はホールドにぶら下がるイメージで重心を落とすと腕が疲れにくいらしい。

 ぶら下がるために、ホールドの持ち方も、手と指でガッチリ握り込むのではなく、指先が動かないように固めてホールドに引っ掛ける。これはボルダリングを始めて間もないと難しいように感じるけれど、ジム通いを重ねていけば誰でもできるようになるそうだ。

 足の使い方も重要でシューズのつま先でしっかりホールドに乗ることを意識するようにアドバイスを送られた。

 食い入るように説明を聞いていたほのかさんもホールドに触って試してみる。

「指先だけの方が楽ですね。ホールドに指を引っ掛けているイメージですね。たしかに傾斜のきつい壁でも疲れを感じないかな」

 そして、体の使い方を意識しながら、手と足で使えるホールドが限定された7級課題に挑戦することに。

 ここで、ほのかさんが登る壁にカメラをセッティングするためにできた合間に、ほのかさんが村井コーチを質問攻め。ほのかさんのボルダリングへの興味が増しているようだ。

「この壁はスラブ壁と同じくらいの高さですか?」
「これで4メートル! 高く見えるし怖そうだなー」
「何級が何色とかって覚えちゃうものなの?」
「課題を登るときは、ホールドの場所を覚えちゃう?」
「足で踏むホールドが小さい課題は、難しそうな感じがします」
「こういう大きいホールドがついていると、足を乗せるときに安心できますね」

 村井コーチの「でも、手で使うとなると持ちにくいんですよ」の言葉を聞くや、ほのかさんはさっそく手で触ってみる。

「わっ! ほんとうだ。こういうのを手で持てるようになると、難しい課題もたくさん登れちゃうんですね。私もいつかこういうホールドを使って、登れるようになるのかなー?」

 撮影準備が整っていよいよチャレンジタイム。今回の課題は、途中のパートで初心者には少し距離の遠く感じるホールドの配置を攻略できるかがポイント。つま先でホールドをしっかり踏めれば登れるはず。うーん、でも、難しいかも……。

 前回までは登りながら喋れる余裕のあったほのかさんだけど、今回の課題では口数も少なめ。やっぱり難しそう。それでも、村井コーチからのアドバイスに耳を傾けながら登っていく。

「えいっ!」と掛け声を発しながら、足を上げたり、ホールドに手を伸ばしたりして、ゴールホールドまでたどり着いた。

「ゴール! やったー! クリアー! クリアーできた。指の保持力、大切だね」

 見事に完登でしめくくったほのかさん。その表情は前回以上にうれしそうに見える。

「体の使い方が重要だよ!」と、またひとつ成長した。次回はこれまで教わったことをもとに、今回よりもさらに難しい課題に挑んでいきます。お楽しみに!