6月27日に行なわれたJ2リーグのリスタートマッチ、V・ファーレン長崎対ギラヴァンツ北九州の一戦は、2-1で長崎が勝利を収めた。

 試合は、左アウトサイドで先発した長崎のDF亀川諒史が先制点を上げ、交代出場したMFルアンがJ初得点で加点。一方の北九州も交代出場のMF國分伸太郎がチームのJ2昇格後初得点を記録するなど、“九州ダービー”ならではの白熱した展開となった。

 その白熱した展開に拍車をかけたのが、昇格組、北九州の小林伸二監督の「コロナ対応」として今季限定の5人交代枠を上手く取り入れた采配だった。

 開始5分に先制された北九州は、その後も長崎に攻め続けられる厳しい展開となっていたが、40分に小林監督は早くも交代カードを切った。最終ラインのDF生駒仁を下げてMF國分伸太郎を投入し、ボランチに入っていたMF川上竜を一列下げ守備の建て直しを図った。

 この場面について、試合後の会見で小林監督は、「思った以上にボールが運べなくて、これ以上点を取られたらやられてしまうということで、あの時間帯に交代カードをきった。ハーフタイムよりもゲームに馴染ませるという意味で前半終了前の交代に踏み切った」と語る。

 交代出場となった國分も「本当はハーフタイムから入ると言われていたけど、試合に馴染めるように、前半から入った。(コロナの影響で待機していた場所も)ベンチではなく、今までと勝手が違って、目線が違うという戸惑いはありました」と、予定外の出場だったが、前半のうちから出ることのメリットも大きかったという。

「中の情報を早く探知できる。後半頭はバタバタする展開も多いので、落ち着いた状況で入れて試合展開のイメージがしやすかった」と語るようにハーフタイム前に建て直しに成功した北九州は、前半終了間際には、MF椿直起が惜しいシュートを放ち、後半立ち上がりにもアグレッシブな攻勢を見せるなど、反撃の兆しを見せていた。

 しかし、長崎の手倉森誠監督の采配によって、交代出場したばかりのビクトル・イバルボとルアンのコンビネーションで、後半さらにリードを広げられてしまう。

 それでも、セカンドボールを拾った國分が79分にミドルシュートを突き刺し1点差に迫ると、5人の交代枠を使い切りチームを活性化。終了間際まで長崎を苦しめる粘り強い試合展開を披露した。

「5人の交代枠は上手く仕えたと思います。いろんな状況はありますが、もう少しボールを運べたり、もう少しコンパクトな試合ができれば。いろんな相手と戦って慣れる必要がありますが、慣れるだけではリーグ戦が終わってしまいます。もっと積極的に球際に挑めるチームになれば」と小林監督はJ2での戦いに意気込みを見せた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部