10月7~9日に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GP。大会前にGPフォトグラファーとしての気概や醍醐味について語ってくれたGetty Imagesの3人は、鈴鹿でも勇躍、多くの作品創造に挑み、また次なるGP開催地へと転戦していった。マレー…

10月7~9日に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GP。大会前にGPフォトグラファーとしての気概や醍醐味について語ってくれたGetty Imagesの3人は、鈴鹿でも勇躍、多くの作品創造に挑み、また次なるGP開催地へと転戦していった。

マレーシアGPからの連戦日程だった今年の日本GP。“チームGetty”のGPフォトグラファーたち、マーク・トンプソン(Mark Thompson)、クライブ・メイソン(Clive Mason)、クライブ・ローズ(Clive Rose)の3人が都内で取材に応じてくれたのは、マレーシアGP決勝翌々日の火曜日のことだった。

鈴鹿での最高の撮影ポイントには「人車がリミットにある躍動感を撮ることができる130R」を挙げるなど、GPフォトグラファーという職務に臨むやり甲斐や気構え、労苦や喜びについて話してくれた3人は、その後、鈴鹿サーキット現地へと向かい、そこで再び撮影という創造活動に従事。多くの“一瞬”を切り撮り、私たちを楽しませてくれた。

F1マシンやドライバーの躍動感を撮る彼らの動きもまた、大いに躍動感に満ちたもの。草木の生い茂るコースサイドに身を潜めてマシンの姿を狙ったり、ピットロードの路面に這いつくばるようにしてカメラを構えたり、緊張感に溢れたドライバーの背後にソッと忍び寄ってシャッターチャンスをうかがったり、という具合で、トンプソン氏らは「その瞬間にクギを打つ」ために鋭意努力し続けていた(写真参照)。

F1の魅力を伝える数々の写真は、そうした彼らの技術と苦心と工夫のうえに成立している芸術である。あらためてその思いを強くするところだ。

今季F1も残すは4戦。メルセデスのコンストラクターズタイトル3連覇は鈴鹿で決まったが、ニコ・ロズベルグ初戴冠か、ルイス・ハミルトン3年連続4冠目かというドライバーズチャンピオン決定の瞬間は、これから訪れることになる。

その瞬間を含む、アメリカ大陸3戦~アブダビ最終戦という流れの(欧州から見て)遠征続きのフィナーレ戦線。今週末(現地21~23日)はテキサス州オースティンでの第18戦アメリカGPだ。金曜フリー走行は晴天下で始まった。もちろんトンプソン氏らも、「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」での創造活動をスタートさせている。また新たな芸術作品の誕生が楽しみだ。

“F1日本GPを撮る” Getty Imagesのクライブ・ローズ写真:Getty Images

“F1日本GPを撮る” Getty Imagesのクライブ・ローズ写真:Getty Images

“F1日本GPを撮る” Getty Imagesのマーク・トンプソン写真:Getty Images

“F1日本GPを撮る” Getty Imagesのマーク・トンプソン写真:Getty Images

“F1日本GPを撮る” Getty Imagesのクライブ・メイソン写真:Getty Images

“F1日本GPを撮る” Getty Imagesのクライブ・メイソン写真:Getty Images

“F1日本GPを撮る” Getty Imagesのクライブ・メイソン写真:Getty Images

“F1日本GPを撮る” Getty Imagesのクライブ・メイソン写真:Getty Images