延期に次ぐ延期となっている世界卓球2020韓国。現状はITTF(国際卓球連盟)実行委員会が6月23日に会議を開き、予定している9月27日〜10月4日から2021年初旬へのさらなる延期を協議する。会議での決定は即日ITTFから発表される見通…

 延期に次ぐ延期となっている世界卓球2020韓国。現状はITTF(国際卓球連盟)実行委員会が6月23日に会議を開き、予定している9月27日〜10月4日から2021年初旬へのさらなる延期を協議する。会議での決定は即日ITTFから発表される見通しだ。



 これと並行して、2020年シーズンの大会カレンダーについても難しい調整が続いている。ITTFはワールドツアーなどの大会を含む全ての活動を7月末日まで停止し、8月以降の活動再開を見込んでいたが、今月12日、ブルガリアオープン(9月1〜6日)に関して、現地における国際大会の開催規制に沿って中止を決定。その前のチェコオープン(8月25〜30日)も現地への移動制限の可能性があるため中止を決めた。しかし、チェコオープンに関しては移動が許される選手のみで、ワールドツアーとは別の形で大会を開くことを検討しているといい、これについても23日の会議で協議される。

 今回のチェコオープンとブルガリアオープンの中止を受け、今季の主要国際大会は残すところ、男子ワールドカップ(10月16〜18日/ドイツ)と女子ワールドカップ(10月23〜25日/タイ)、ワールドツアーはスウェーデンオープン(11月3〜8日)、プラチナ大会のオーストリアオープン(11月10〜15日)、世界ジュニア選手権(11月29日〜12月6日/ポルトガル)、グランドファイナル(12月10〜13日/開催地未定)のみとなった。

その他にも、4月開催予定だったプラチナ大会のジャパンオープン、5月開催予定だった香港オープンとプラチナ大会の中国オープンが延期されたまま新日程が検討されている。

選手たちは国際試合の機会を奪われ、卓球ファンも観戦の楽しみを失い寂しい限りだが、ITTFでは今後もウイルス感染の状況を見ながらの厳しい調整と判断が続く。


(文=高樹ミナ)