6月18日、川崎はトレーニング後にオンライン取材を行ない、DF山根視来が登場した。

 今季開幕前に湘南から加入した山根は、川崎が昨季レギュラーを確立できなかった右SBとして、期待を集めている人材だ。現に新型コロナウイルスの影響でリーグが中断する前の2試合には揃って先発。本人は反省を口にしたが、右SBとしてまずますのプレーを披露した。

 自粛期間を経て、再開したトレーニング。そのなかで山根がテーマにしているのが、攻撃への関わり方だという。

「深い位置に入った際のクロスやラストパス、そこに至るまでの周囲との関わり。自分がどうやったら上手く抜け出せるかなど、毎日、そのことを考えています」

 ポゼッションをベースにした川崎のサッカーは、周囲との阿吽の呼吸が必要とされ、新戦力は適応に苦慮するのが常だ。さらにSBには柔軟な守備対応とともに、高い攻撃力が求められ、その役割にマッチする人材は限られる。だからこそ、山根も新しい挑戦に心躍らせながら、悪戦苦闘の日々を過ごしているのだろう。

 それでも周囲にはテクニックの高い選手たちが並ぶ。走ればパスが出てくる――その信頼は厚く、自らに課された仕事も山根は自認している。

「預けたらどうにかしてくれるというか、失わない選手が多いので、早く人を見つけて自分が動くことを意識しています。

 預けて走るのが僕の仕事だと思いますし、誰かがランニングすることで相手のラインが下がったり、ボールを持っている人がプレーしやすい状況が出てくるはず。そこも自分の働きのひとつだと考えています」


 7月4日のリーグ再開初戦の相手は鹿島に決まった。

「今年は最初、あまり調子が良くないイメージがありましたが、鹿島なので、これだけ期間が空いて調整をすると、強い鹿島になってくると思います。固いチームのイメージがありますが、そこを圧倒できれば自信にもつながるはずです。再開の相手としては最高の相手だと思います」

 攻め上がってクロス、パスを供給できれば、有能な前線の選手たちがしっかり応えてくれるはず。まずは鹿島戦で個人、そしてチームとして勢いに乗り、今後の戦いにつなげたい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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