ワトフォードの元イングランド代表GKベン・フォスターが、無観客試合でのゲーム音声の使用について率直な感想を述べている。イギリス『ガーディアン』が伝えている。 プレミアリーグは新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で中断していた…

ワトフォードの元イングランド代表GKベン・フォスターが、無観客試合でのゲーム音声の使用について率直な感想を述べている。イギリス『ガーディアン』が伝えている。

プレミアリーグは新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で中断していたが、今週ついに再開。多くのファンがその日を待ちわびている。

しかし、再開後の試合は、感染拡大防止の観点から無観客で行われることが決定しており、この措置は来シーズンまで続く可能性も示唆されている。これを受け、プレミアリーグなど多くのリーグでは、EAの世界的人気サッカーゲーム『FIFA』シリーズ内の、観客を模した疑似音声をスタジアムやテレビ中継の際に流すことを承認している。

音声は、試合の邪魔にならないようプレーが行われている最中には再生されず、ボールが外に出るなどして、プレーが切れた際やハーフタイム、試合前のみの再生に限定されている。その他、より実際のスタジアムの雰囲気を再現するため、『FIFA』のゲーム内同様、審判の判定に対してファンからのヤジが飛ぶ使用も存在するなど、最新の技術を駆使して、よりリアルな雰囲気作りを目指しているようだ。

この擬似音声を使用するかどうかは、ホームチームの判断に委ねられているが、現在20クラブ中19クラブが使用を予定しているものの、ワトフォードのみ音声の不使用を発表している。

ワトフォードは練習試合2試合でこの擬似音声をテストした結果、選手の総意をもって不使用を決定したとのこと。ワトフォードの元イングランド代表GKベン・フォスターは、インタビューの中でこの擬似音声に対して率直な感想を述べている。

「本当にイライラした。音声はボールが外に出た時など決まった場面でしか流れず、急に流れ出して邪魔だった」

「チーム全員でこれは要らないということで話がついたよ。(練習試合では)コーチの1人が主審をやっていたんだけど、最悪の主審だった。そしたら擬似音声が『The referee's a w*nker(主審はクソ野郎だ)』ってチャントを歌い始めたんだ」

「そんなことができるなんて誰も知らなかったし、コーチですら笑っていたよ」