トレーナーがテテ戦以上の姿を期待「爆発的な力をつけてほしい」 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)との3団体統一戦に向けて調整中。5月26日に陣営に合流した…

トレーナーがテテ戦以上の姿を期待「爆発的な力をつけてほしい」

 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は、WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)との3団体統一戦に向けて調整中。5月26日に陣営に合流したフィジカルトレーナーのメモ・エレディア氏が元世界4階級制覇王者以上のパンチ力を秘めていると自信を持っている。フィリピン紙が報じている。

 4月25日に米ラスベガスで予定していた一戦は新型コロナウイルスの影響で延期となった。次戦の日程は未定となっている中、フィリピン紙「マニラ・タイムズ」は「カシメロはマルケス以上の力を持ってパンチを放つ」の見出しで記事を掲載。こうつづっている。

「メモ・エレディア氏はカシメロに対し、ゾラニ・テテ戦で見せた以上の爆発的な力を身につけてほしいと考えているようだ」

 昨年11月に3回TKO勝ちでWBO王者・テテ(南アフリカ)から王座奪取。エレディア氏はこの試合もカシメロのフィジカルトレーナーを担当していた。記事では「エレディア氏は、カシメロがファン・マヌエル・マルケス以上のパワーを持ってパンチを繰り出せるようになると信じている」と記している。

 かつてフェザー級からスーパーライト級まで4階級制覇を果たしたメキシカンを引き合いに出したエレディア氏。記事によると、マルケスの元コンディショニングコーチを務めていた過去があるという。17年8月に引退したマルケスは56勝(40KO)7敗1分け。マニー・パッキャオ(フィリピン)と激闘を繰り広げたレジェンド以上になると自負しているようだ。

 さらに同紙は「マニラ・タイムズに対し、次のように語っている」とエレディア氏の言葉を紹介している。

4階級制覇王者マルケスを超える? 「絶対に、絶対に可能だ」

「絶対に、絶対に可能だ。2回目のキャンプをともにするんだ。キャンプは学校に行くようなもの。1年生が終われば、次は2年生。段々と向上していくんだ。だから、次の試合では前回のテテ戦以上にずっと良い調子でいてほしいね」

 カシメロのパンチ力アップに期待する同トレーナー。記事では「ナオヤ・イノウエとの試合において、エレディア氏はカシメロの体がより本能的に動き、耐久性のある状態にあることを望んでいる」とし、コメントをつづっている。

「ナオヤ・イノウエのパンチを受けてしまえば、影響は避けられない。コンディションが良くなければ、これまでしてきたことが無駄になる。だから、カシメロの機動性を維持しつつ、より長い時間にわたって筋肉が反応するようにしたいと思っている」

 モンスターのパンチに警戒しつつ、長いラウンドでも戦えるように準備しているようだ。(THE ANSWER編集部)