今季のJ3不参加を表明したFC東京。これを受けてオンラインの囲み取材に応じた大金直樹社長は「基本的にはみんなで戦う。人員整理とかそういう思いはありません」と主張しつつ、「それぞれの選手の思いもあるので、そこは話しながら調整していくかもしれません」と育成型期限付き移籍の可能性を認めた。

 23歳以下の選手を対象に、移籍期間外でも下部カテゴリーのチームへ期限付きレンタルできる制度が、育成型期限付き移籍だ。FC東京の現スカッドで23歳以下の選手は以下の通り。GKは波多野豪(22歳)、野澤大志ブランドン(18歳)、DFは渡辺剛(23歳)、小川諒也(23歳)、中村拓海(19歳)、中村帆高(22歳)、木村誠二(18歳)、バングーナガンデ佳史扶(18歳)、MFがナ・サンホ(23歳)、宮崎幾笑(22歳)、内田宅哉(22歳)、安部柊斗(22歳)、チャヤトーン(20歳)、鈴木喜丈(21歳)、紺野和也(22歳)、平川怜(20歳)、品田愛斗(20歳)、FWが原大智(21歳)、田川亨介(21歳)の19人である。

 このうち、渡辺と小川は昨季に続き主力候補で、中村帆は大卒ルーキーながら今季のリーグ開幕戦(清水戦)でプロデビュー。同じ大卒ルーキーの安部と紺野も即戦力候補で、ACLのプレーオフ(セレス・ネグロス戦)で先発出場した原、清水戦でスタメンに名を連ねた田川、その試合でベンチ入りしたバングーナガンデ、平川、波多野、ACLの蔚山現代戦でサブメンバー入りを果たした中村拓あたりもトップチームで出場機会を与えられる可能性はありそうだ。

 今季ここまで試合に絡んでないのは、GKの野澤、DFの木村、MFのナ・サンホ、宮崎、内田、チャヤトーン、鈴木、品田の8人。現役韓国代表のナ・サンホはその実力からしていずれチャンスをもらえるはずだが、残りの7人はどうか。野澤と木村はプロ1年目、タイ国籍のチャヤトーンは今年3月に期限付き移籍(保有元はバンコク・ユナイテッド)で加入した新戦力といずれも実力は未知数。宮崎、内田、鈴木、品田はいずれもJ1での実績がかなり乏しく、昨季までの活躍度で判断するなら、今季もスタメン争いに食い込むのは難しそうだ。

 果たして、育成型期限付き移籍を選択する選手はいるのか。チームの動向も含め、注視したい。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「 J歴代ベスト11」を一挙公開!