他人の人気にあやかって金儲けをしようとする人は多い。ブランドのスポンサー契約のように、それが双方に利益をもたらす場合もある。だが、時にはとんでもないことを目論む輩もいると、ウェブメディアEss…

他人の人気にあやかって金儲けをしようとする人は多い。ブランドのスポンサー契約のように、それが双方に利益をもたらす場合もある。だが、時にはとんでもないことを目論む輩もいると、ウェブメディアEssentially Sportsが報じた。ある男が2019年に、テニス界を超えた人気を誇る美人選手ユージェニー・ブシャール(カナダ)の弟と名乗って、レストランで詐欺を働いた。それがうまくいったので、彼はさらにブシャールの暮らすマイアミのホテルで4万2千ドル(約450万円)をつかい、請求をブシャールに回させたのだ。

まるで映画のような話だが、こんなことが実際に起こるのだ。24歳の男は、計画的な詐欺、他人へのなりすまし、巨額の窃盗およびコカイン所持により逮捕された。彼はブシャールの名義で、ホテルの最上階のバーで何度も飲み食いをしていた。

ついに逮捕された時、警察は彼のポケットの中にコカインを見つけ、それも罪状に加わった。彼はその後、保釈金を払って釈放された。

なんと彼は2ヶ月もの間「ブシャールの弟」として振舞っていたというのだ。ホテル側はあまりにもブシャールを大切にしていて、この男の身元確認をしなかったらしい。だが今の世界で起こり得ることを考えるなら、身元確認は怠らない方が良い。

実際、ブシャールにはウィリアムという弟がいる。弟はこの事件をあまり喜んではいないだろう。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「ASBクラシック」でのブシャール

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)