競泳自由形の東京五輪の金メダル候補、松元克央(かつひろ、23)=セントラルスポーツ=を指導する鈴木陽二コーチ(70)が22日までにスポーツ報知の取材に応じ、現在の練習環境などを語った。

 松元ら一部の所属スイマーは、所属先の施設で4月中旬から練習を再開した。

 「(本来2回の)練習は1日1回だけで、泳ぐ距離は4000メートルくらい。コロナのリスクを減らすため、5人とか8人の少人数で3チームに分けてやっている」

 施設が充実した国立スポーツ科学センター(JISS)が閉鎖された影響もあり、内容は満足なものではない。が、「不思議なもので、アスリートは練習していないと心もおかしくなっていくもの」という思いから、少しずつできることを始めた。水中の塩素濃度を増やしたり、換気を十分行うなど、対策はとっている。

 「モチベーションも下がっているから、何とか(体力、技術は)維持できれば、と。参るよね…」

 松元の調整は順調そのものだった。88年ソウル五輪背泳ぎで鈴木大地を金メダリストに育てた名伯楽も「ほとんど(金を取る)パターンに入っていた」と明かす。延期にショックを受けていたまな弟子には「こういう時期にどう過ごすかで人間の真価が問われるよ」と、声をかけたという。

 「今年は絶対取れる、と自分も思っていた。来年またそういう状況を作り出せるか。1年あれば勢力図が変わったりすることもあるだろうけど、自分のことをちゃんとすることがまずは大事。人のことは気にしていられないよね(笑い)」

 

 ◆金メダルへの自信「正直あります」

 〇…松元は22日、インスタグラムのライブ配信に登場。五輪の200メートル自由形での金メダルへの自信を問われ「正直あります」と、即答した。その裏には絶大な信頼を置く鈴木コーチがある。「僕だけの力じゃなくて、鈴木コーチと一緒だからこそ取る自信がある。恵まれた環境だと思います。コーチと切磋琢磨(せっさたくま)してやれば、絶対取れると思う。五輪が延期になってしまったけど、目標は金で変わらない」と、力強かった。