新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、代表合宿などが白紙になっているボクシングの東京五輪日本代表と同候補に対して、ウズベキスタン、カザフスタンなど強豪国との合同練習や試合の開催が検討されている。ウズベキスタンの名将で日本代表コーチのウラジミール・シン氏が、代表の活動再開後のプランとして日本ボクシング連盟に提案し、今月16日の選手へのオンライン講座で報告した。

 日本代表は今年1月にもカザフスタンでキューバなど他国との合同合宿を行い、3月の東京五輪アジア・オセアニア予選で男女3選手が自力で五輪出場権を得た。日本連盟によると、カザフスタンは今月25日からナショナルチームの練習を再開することが決まっているという。

 日本代表はコロナ禍の前に予定されていた今春の海外、国内での代表合宿がすべて白紙になった。各自の地元で個々に練習を積んでいるが、練習環境の確保や感染防止のため対人練習が困難になっている。日本連盟はシン氏の今回の提案について、「今後の話をしながら、選手たちの不安を少しでも解消していこうという内容だった」と説明した。

 来年6月に行われる五輪世界最終予選(場所未定)に臨む男子ライトヘビー級の梅村錬(拓大)は、「大会や合宿ができるかもしれないと聞いてモチベーションになった」とコメント。女子ウエルター級の鬼頭茉衣(中京大大学院)も「選手としてはぜひ実現してほしい。個人としては、圧倒的に足りない実戦経験を積むことができ、代表全体の競技力向上にもつながるのではないかと思う」と前向きに捉えていた。