新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が14日に静岡県で解除されたことを受け、J1清水エスパルスとJ3藤枝MYFCが18日、チーム練習を再開した。清水は4グループに分かれ時間差で練習するなど感染防止を徹底した上で各組約1時間の非公開練習。U―23日本代表のDF立田悠悟(21)と大熊清GM(55)がテレビ会議アプリ「Zoom」で取材対応し、リーグ再開に向けての一歩を喜んだ。

 立田の顔が思わずほころんだ。約1時間、DF岡崎慎(21)らと汗を流した後だ。「全然みんなに会えていなかったのですごくうれしかった。自粛中にボールに触れず、改めてサッカーが好きなんだなと思った」。先月15日から続いていた自宅待機がようやく終わったことを喜んだ。

 三保では徹底した感染防止策がとられた。ピッチではストレッチやパス練習なども離れて行い、水分補給も決められた場所に置かれたマイボトルを使用。接触プレーは極力避けるよう注意を払い、筋力トレーニングも屋外で行った。クラブハウス内でもアルコール消毒を徹底させ、ロッカーや風呂場でも“ソーシャルディスタンス”を意識。会話もできるだけ控えたという。大熊GMは「試合に近いものはできないが、3密を避けながら量や質をこなしたい」と明かした。

 ピーター・クラモフスキー監督(41)がスタンドからそれぞれの表情などを確認する中、調整が遅れていたFWカルリーニョス(25)、MFヘナトアウグスト(28)らが合流。GK西部洋平(39)、DF吉本一謙(32)、DF黄錫鎬(30)を除くメンバーがメニューをこなした。立田は「2月の開幕戦に間に合わなかった選手がアクセントを加えてほしい」と期待。大熊GMも「ケガを治すという意味では良い時間だった」と前向きにとらえた。

 リーグ再開は未定だが、23日までは現在のように4組に分かれて、2日に1度のペースで練習していく予定。一方政府は21日にも残り都道府県での宣言解除の可否判断をする見込みで、22日にはJリーグ実行委員会も予定されている。大熊GMは「21、22日の結果次第では、毎日練習するなど段階を踏んで全体練習に近づけていく」。試合再開の日に向け柔軟に対応し、準備を進める。(山田 豊)