スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―17年9月のシニア初戦でいきなり優勝 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。スポーツロスに嘆くファンへ向け、過去の様々な競技で盛り上がったシ…

スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―17年9月のシニア初戦でいきなり優勝

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。スポーツロスに嘆くファンへ向け、過去の様々な競技で盛り上がったシーンを「名珍場面特別編」としてプレーバック。今回は本田真凜(JAL)のシニアデビュー戦だ。17年9月のUSインターナショナルクラシック(米ソルトレイクシティ)で優勝。全米女王も感銘を受ける演技だった。

 本田のシニアデビューは鮮烈だった。1か月前に16歳となったばかりで迎えた緊張の初戦。ショートプログラム(SP)で首位に立つと、フリーはトリノ五輪金メダルの荒川静香さんが演じた「トゥーランドット」で冒頭の3回転ルッツを成功させると、大きなミスなく演技。空気が薄い標高1300メートルで体力で酸欠になりかけ、演技後はぐったりと倒れ込むほどの魂の熱演だった。

 131.52点をマークし、合計198.42点でデビュー戦V。迫真の演技を伝えた米スケート専門メディアは「現全米女王のカレン・チェンは、素晴らしいパフォーマンスを披露したホンダに大きな感銘を受けることになった」と紹介し、当時18歳だったチェンが「彼女は本当に美しく、エレガントだった」と本田に対するコメントを紹介している。

「氷の上を流れるその姿は、本当にアメージングだった。すべてにおいて華麗に見えた。それはまるで朝飯前のようだったわ」とチェン。前シーズンの全米選手権でSP1位、フリー1位の完全優勝を達成し、初出場となった世界選手権も表彰台にあと一歩に迫る4位に入賞していた。本田よりシニアの経験は豊富だったが、2歳年下の演技は目を見張るものがあったようだ。

 ジュニアの世界選手権を制し、シニア初戦でもインパクトを残して一躍、日本人ファンに広く知られる存在となった本田。目標としていた翌年の平昌五輪出場は叶わなかったが、シニアで奮闘を続けている。今年4月から大学生となった18歳。抜群の知名度とともに、新シーズンでもフィギュア界を牽引する一人として氷上を盛り上げていく。(THE ANSWER編集部)