ドイツ専門メディアがコーチの分析を紹介 新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界中の大会が中止や延期となるなか、男子テニスの錦織圭(日清食品)について、ドイツ人コーチが分析している。同国のテニス専門メディア「Tennisnet.com」が報じ…

ドイツ専門メディアがコーチの分析を紹介

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界中の大会が中止や延期となるなか、男子テニスの錦織圭(日清食品)について、ドイツ人コーチが分析している。同国のテニス専門メディア「Tennisnet.com」が報じている。

 錦織を分析したのは、ドイツでコーチを務めるラース・ウーベル氏だった。同メディアでは「コーチのコーナー:ケイ・ニシコリに勝つには?」の見出しで特集。こう続けている。

「プロのテニスコーチはよく見ている。そんな彼らに、テニス界の強豪相手にどう戦えばよいのかを聞いてみた。シリーズ8回目は、(ミュンヘン郊外の)オーバハヒングの強化施設で教えているラース・ウーベルがケイ・ニシコリを分析する」

 プロコーチに意見を聞く特集。記事によると、ウーベル氏は教え子が2018年の全米オープンで錦織にストレート負けした経験もあるようで、「ニシコリの強み」についてこう語っている。

「ニシコリは得意とするポジション、腰あたりのボールをもらった時は桁外れにいい選手だ。最高の選手の一人に数えられる。立っている時のフォアハンドも強力で、相手に対し見事な動きをする」

 錦織についてこう説明したウーベル氏。さらに「安定していて、ネットプレーも上手だ」と称賛。さらに「脚力を生かし、低いボールではいたるところに現れる。ハードコートでも、芝生でも、非常にいいプレーをする」と縦横無尽に動き回る姿に賛辞を送っている。

錦織を追い詰める方法を指摘「パワーが足りないようでは倒すのは難しい」

 この企画のテーマでもある「ニシコリに勝つには?」という問いには、「弱点は間違いなく2つ目のサーブだ」と断言。「攻めて彼のミスを誘わなければいけない。また、リターンショットでプレッシャーをかけるようにする」と解説している。そして、こう続けている。

「彼相手には、強烈なサーブや力のあるショットで追いつめたい。パワーが足りないようでは(倒すのは)難しい。ロジャー・フェデラーは、多彩なボールでテンポに変化をつけるのが上手い。ニシコリ相手には、これが有効だ。リズムが悪くなればなるほど、ニシコリ相手には分が悪くなる」

 ドイツ専門メディアの企画で注目を浴びた錦織は、右肘のけがで昨年9月からツアーを離脱中。新型コロナの影響で大会中止が相次ぐ中、復活を目指している。(THE ANSWER編集部)