「しっかり指のケアまですることが、クライマーとしての基本だと思います」。トップクライマー・土肥圭太は、日常生活でも「指」への意識が高い。「指を痛める原因になるので、買い物袋など物の持ち方には注意しています。指皮がふやけてしまうから、ここ1…


 「しっかり指のケアまですることが、クライマーとしての基本だと思います」。トップクライマー・土肥圭太は、日常生活でも「指」への意識が高い。「指を痛める原因になるので、買い物袋など物の持ち方には注意しています。指皮がふやけてしまうから、ここ1~2年は湯船に手をつけていないですね」。 1日登り込むだけで指紋がなくなり、2日連続だとピンク色になるほど指皮が減ってしまう。「スマホの指紋認証は基本的に反応しなくなります(笑)。指皮がなくなると汗が出てきて、紙を持つとビショビショになったりもしますね」とプロ選手の“指事情”を教えてくれた。

消耗と修復を繰り返し、指皮が固くなるクライマーの指。「第1関節が細く、第2関節が太くなる」のも特徴のようだ。

 
 指皮がないと、ホールドから滑る原因になる。ゆえに土肥選手は、大会1週間前になると普段の週4日から2日ほどに登る日を減らし、それも軽く流す程度に抑えることもあるとか。そうすることで体力、指皮を回復させているという。 さらに指皮回復の一助となっているのが、ハンドケアクリームである。土肥選手の周りでも多くのクライマーが使用しており、補修効果はもちろんのこと「翌日の指皮がどのくらいに戻るのか、ある程度把握できる『安心感』も大きいですね」とそのメリットを挙げた。
 そこで今回トライしてもらったのが、土肥選手と同じ“湘南出身”の「EVERY BUTTER(エブリーバター)」。昨年12月に立ち上がった国産ブランド「Ahwahnee(アワニー)」のラインナップ第1弾で、指皮のターンオーバー促進、筋肉や腱の鎮静に効果的な天然由来の成分を含んだクライマー専用のハンドケアクリームだ。 およそ1カ月試用した感想を聞くと、開口一番「快適でした」と土肥選手。普段は寝る直前にクリームをつけていて、これまでに使用した製品は「翌朝起きると指皮が柔らかくなりすぎていることが多かった」そうだが、EVERY BUTTERではそれがなかったという。「つけ始めてから最初のクライミングが外岩だったんですけど、単純なダメージが人工壁とは違うので柔らかすぎると不利になるところを、気にせず登ることができました。回復具合もいい感じですね」と適度な保湿、補修効果に太鼓判を押した。

「僕はハンドケアクリームがついた手で他の物を触りたくないんです」という土肥は、同じ日本代表の原田海から教わったという、湿気がこもりにくい軍手を切った“指回復専用ケース”を使用することもあるのだとか。

 
 「これまでに使ったクライミング向け製品は“ベタベタ”、市販のハンドクリームは“サラサラ”に近かったんですけど、これはどちらとも言えない“フワっと、しっとり”したバターのような感触があって、僕は好きですね」という土肥選手の言葉には、「保湿」と「補修」の両立、すなわち“サラサラ”でもなく“ベタベタ”でもない使用感を目指したEVERY BUTTERのこだわりが表れている。特にベタつきを調整するために保湿成分の配合量を抑え、100回を超える試作を行ったという。この2つの要素を高いレベルで維持しており、土肥選手が「もっと試したくなります」と話すのも納得だ。 また、クライミング界では手に汗をかきやすい人を「ぬめり手」、かきにくい人を「乾き手」と言うが、前者の土肥選手は一般的な1回の使用量よりも少なめに塗っているそうだ。バター状である同製品は「少し手に残るくらい」を削り取れるため、「量の調整がしやすい」ことも利点だと語っていた。
 一時は在庫切れになるほど順調に販売を重ねるEVERY BUTTER。オンラインショップも充実した複数のクライミングジムでの取り扱いも決定している。みなさんもぜひ一度、試してみてはいかがだろうか。 
※売上の一部はNPO法人日本フリークライミング協会(JFA)の岩場環境保全活動に役立てられます。


Ahwahnee(アワニー)

2019年12月、クライマーのデイリーケアブランドとして誕生した国産ブランド「Ahwahnee(アワニー)」のラインナップ第1弾。クライマーの指トラブルにフォーカスしたオーガニックハンドクリームで、良好な使用感と補修効果の両立を実現した。自然由来の成分と国内生産で安全安心なのも特徴だ。今夏には新製品を発売予定。


【問い合わせ先】
レスト・エンド・ニュートリション
電話:0467-98-0095
メール:info@ahwahnee.jp