錦織圭(日本/日清食品)が、自身の公式アプリでファンからの質問に答える動画を公開。寄せられた多くの質問に対し、丁寧に回答する動画となっているが、その中で印象に残っている試合を2つ挙げた。「一番…

錦織圭(日本/日清食品)が、自身の公式アプリでファンからの質問に答える動画を公開。寄せられた多くの質問に対し、丁寧に回答する動画となっているが、その中で印象に残っている試合を2つ挙げた。

「一番印象に残っている試合は?」という質問に対し、錦織は「最初に思い浮かんだのは、初めてツアーで優勝した"ATP250 デルレイビーチ"ですね。その頃は18歳で、ATPツアーに出たのも数回目という感じでした。特にジェームズ・ブレイク(アメリカ)と戦った決勝が一番思い出に残っています」と振り返った。

また、「その頃の試合を最近観ることがあります。若いなって思うし、若いからこそ、ここで攻めるんだとか、ディフェンスが甘いなとか。良いところと悪いところが垣間見えて面白かったですね」と、昔を懐かしむように語った。

そして「あとはダビド・フェレール(スペイン)との試合ですね。彼とは何度もやっていて、僕の師匠というか、育ててもらったなと思うんですが、初めてやったのが同じく18歳のときの"全米オープン"です。ベスト16をかけてやった試合です」と、同じ18歳のときの試合を挙げた。

当時、錦織は世界126位、対するフェレールは世界4位。偉大な相手を前にした試合は、非常に大きなものをもたらしたようだ。

「フェレールは自分の中でも大きな存在で、その選手を相手に5セットを戦い抜いて勝てたというのが精神的に自信になりました。その試合はすごく覚えています」と振り返った。

この試合は錦織が語るように、6-4、6-4、3-6、2-6、7-5、試合時間は3時間34分という、2セットアップからフルセットにもち込まれる、メンタル的にもフィジカル的にも厳しい戦いだった。

錦織が印象に残っている試合として挙げたのは、いずれも2008年に行われた、18歳のときのもの。前年の2007年にプロデビューを果たした錦織が、翌年2月の「ATP250 デルレイビーチ」で優勝し、さらに「全米オープン」でベスト16進出を果たすなど、飛躍を遂げた年だ。

ツアー再開後、これまで以上の活躍をし、これらを上回るような印象に残る試合をしてくれることを期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2008年の「全米オープン」での錦織圭

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)