現地11日、カナダ・モントリオールで8月10日に開幕予定だった女子テニスツアーの大会「ロジャーズ・カップ」は、新型コロナウイルスの影響により今年は行われないことが大会公式サイトで発表された。大会公式サイトによると、ケベック州政府が2020年…

現地11日、カナダ・モントリオールで8月10日に開幕予定だった女子テニスツアーの大会「ロジャーズ・カップ」は、新型コロナウイルスの影響により今年は行われないことが大会公式サイトで発表された。

大会公式サイトによると、ケベック州政府が2020年8月31日までのイベント開催を中止するよう要請したことを受けて、テニスカナダが延期を決定。女子の同大会は翌年2021年8月に開催予定となった。

トーナメントディレクターのEugène Lapierre氏は、今回の決断について次のように話している。

「新型コロナウイルスの危機が発生した当初は、大会前に状況が改善して当初の予定通り開催できることを期待していたが、ここ数週間でその可能性はどんどん低くなっていったことを分かっていた」

「我々の最優先事項は、常に選手、ファン、ボランティア、パートナー、従業員の安全と健康を確保すること。そのため、(州政府から)このニュースを受け取ったことは残念ではあるが、この決断は必要だったと理解している」

そして「来年の大会が、スポーツを祝い、みんなで一緒に楽しめるような素晴らしい祭典となるよう、今後の数ヶ月間、精一杯努力を続けてゆく」と決意を語った。

「全米オープン」の前哨戦でもある「ロジャーズ・カップ」。大坂なおみ(日本/日清食品)も前年2019年に出場しており、ベスト8の結果を残していた。

なお、今年オンタリオ州トロントで開催予定である男子テニスツアーの同大会「ATP1000 トロント」は、日本時間12日18時の時点でまだ中止や延期は発表されていない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年「ロジャーズ・カップ」女子シングルス決勝の様子

(Photo by Minas Panagiotakis/Getty Images)