今シーズンは中止となった「ATP1000 マドリード」。代わりに、ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介してプロテニス選手が参加するオンライントーナメントが27日から開催される。現地11日…

今シーズンは中止となった「ATP1000 マドリード」。代わりに、ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介してプロテニス選手が参加するオンライントーナメントが27日から開催される。現地11日、大会側はその出場者発表第2弾を行い、ラファエル・ナダル(スペイン)ら新たに4名の参戦が明らかになった。

先日第1弾として発表されたのは、男子のアンディ・マレー(イギリス)とルカ・プイユ(フランス)。女子のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)と、カルラ・スアレス ナバロ (スペイン)だった。

今回の第2弾でも男女それぞれ2名ずつが発表され、男子はナダルとジョン・イズナー(アメリカ)。女子はキキ・バーテンズ(オランダ)とフィオナ・フェロ(フランス)だ。

現実の「ATP1000 マドリード」では、5度の優勝を誇るナダル。ゲームコントローラーに持ち替えてのテニスでもタイトルを獲得することはできるだろうか。また、同大会で度々激突してきたマレーと、今度はゲーム空間での対戦はなるかも注目される。

大会公式サイトによると、ナダルは「マドリードのバーチャルトーナメントでプレーできることを嬉しく思うし、いつものように、自分の全てを出し切るつもりだ」とコメント。

「自分の実力がどれほどのものになるかは分からないが、今回家でプレーしていても、いつものようにみんなと一緒にいて、みんなの応援を感じることができればと思っている」

このオンラインゲーム大会「ムトゥア・マドリード・オープン・バーチャル・プロ」は4月27日から30日の4日間で開催される。ゲームソフト「テニス ワールドツアー」を介して、ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)の選手たちそれぞれ16名が自宅からバーチャルなマドリード大会に参加するということだ。

ATP公式サイトによると、大会フォーマットは次の通り。16名のシングルス選手が2つのドロー(ATPとWTA)にそれぞれ参加し、まず4つのグループに分かれる。そして、各グループの1位と2位が決勝トーナメントである準々決勝に進出するというものだ。

それぞれのドローに賞金15万ユーロ(約1,777万円)が設けられており、優勝者は現在経済的に苦しんでいるテニス選手に賞金からいくら寄付するかを決めることができる。さらに追加の5万ユーロ(約592万円)は、新型コロナウイルスによる社会的影響を軽減するために活用される。

(テニスデイリー編集部)

※為替レートは2020年4月12日時点

※写真はアメリカで行われたエキシビションマッチでのナダル

(Photo by David J. Griffin/Icon Sportswire via Getty Images)