「ATP500 アカプルコ」(メキシコ・アカプルコ/2月24日~29日/ハードコート)の昨年優勝者ながら、今年は1回戦で途中棄権せざるを得なかったニック・キリオス(オーストラリア)。そのキリオ…

「ATP500 アカプルコ」(メキシコ・アカプルコ/2月24日~29日/ハードコート)の昨年優勝者ながら、今年は1回戦で途中棄権せざるを得なかったニック・キリオス(オーストラリア)。そのキリオスはメキシコの観客にイライラしているとウェブメディア Essentially Sportsが報じている。

キリオスは「全豪オープン」4回戦でラファエル・ナダル(スペイン)に激闘の末敗れた後、「ATP250 ニューヨーク」は肩の怪我で、「ATP250 デルレイビーチ」は左手首の怪我でそれぞれ欠場。今大会が復帰戦となっていた。

しかし左手首はまだ万全ではなかったようで、この試合でもバックハンドを打った際に痛がる様子を見せ、第1セット終了後に棄権を余儀なくされた。棄権を決めてコートを去る際には、昨年の優勝者ながら観客から容赦ないブーイングを浴びていた。

キリオスはこの観客の行為にイライラしている。試合後の記者会見でキリオスは「僕は今健康ではない。それでもここに来て、プレーしようと努めた。それに記者会見にも今出ている。プレーしようとしたし、テニスファンに少しだがテニスを見せようとした。でも観客は失礼だ」と不満を漏らした。

「手首はまだプレーする準備が出来ていなかった。バックハンドで打つ度に痛みを感じた。昨年優勝して良い思い出があっただけに残念だ。タフだったよ」

記者会見で不満を漏らしたキリオスだったが収まらなかったようで、自身のInstagramストーリーズでも、観客がブーイングをしている動画をシェアしながら皮肉交じりに「メキシコに良い選手がいなくても不思議ではないよ」と、投稿をしていた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのキリオス

(Photo by Kelly Defina/Getty Images)