「ATP250 デルレイビーチ」(アメリカ・デルレイビーチ/2月17日~23日/ハードコート)で自身初の同大会ベスト4進出を決めた、世界63位の西岡良仁(日本/ミキハウス)。この勝利により、次…

「ATP250 デルレイビーチ」(アメリカ・デルレイビーチ/2月17日~23日/ハードコート)で自身初の同大会ベスト4進出を決めた、世界63位の西岡良仁(日本/ミキハウス)。この勝利により、次週発表される最新の世界ランキングで、2017年3月に記録したこれまでの自己最高位・58位を上回ることが確実に。東京オリンピックの出場権を獲得するための基準、6月8日付けでの世界56位内に向けてまた一歩前進した。

準々決勝は、今大会がツアー本戦初出場だった18歳の新星ブランドン・ナカシマ(アメリカ)を3-6、7-6(5)、6-4の逆転で破った西岡。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると「彼(ナカシマ)は今日、素晴らしいプレーをしていたと思います。ほとんど完璧でした」「彼は初めからとても良かったので、今日は負けるかもしれないとも思いました」と相手を称賛した。

そんな西岡は2017年3月にキャリアハイを記録した直後、左膝の前十字靭帯断裂によりツアーを長期離脱。世界ランキングも一時は380位まで低下した。それでも怪我を乗り越えると、また一段強くなって帰ってきたという印象を与え、2018年9月には「ATP250 深セン」でツアー初優勝を果たした。

そして今シーズンに入ってからは自身よりランキングが上位の選手を度々破り、今大会で2018年深セン以来のツアーベスト4進出。

今回、キャリアハイ更新が確実となった西岡は「膝の手術から復帰後の、キャリア最高ランキングになるはずです」「それがとても嬉しいんです」と話した。さらに自身のTwitterアカウントにも「約3年前に前十字靭帯断裂からやっと更新しました。僕ほんとに緊張しないですけど、終わりだけめちゃくちゃ緊張しました」(原文ママ)とコメントを投稿している。

西岡は日本時間23日の朝、準決勝で世界44位の21歳ユーゴ・アンベール(フランス)と初対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」での西岡良仁

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)