追い出し試合から場所を移し、大隈ガーデンハウスで行われた予餞会にて、2020年度のチーム体制が発表された。主将にはNO・8丸尾崇真(文構4=東京・早実)、副将にはFB南徹哉(文4=福岡・修猷館)、ロック下川甲嗣(スポ4=福岡・修猷館)の2…

 追い出し試合から場所を移し、大隈ガーデンハウスで行われた予餞会にて、2020年度のチーム体制が発表された。主将にはNO・8丸尾崇真(文構4=東京・早実)、副将にはFB南徹哉(文4=福岡・修猷館)、ロック下川甲嗣(スポ4=福岡・修猷館)の2人が就任。主務は亀井亮介(スポ4=長野・飯田)が務める。副務、寮長、委員もそれぞれ発表され、重ねて相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)の続投が決定した。


丸尾新主将による決意表明

 新体制発表後は、この日をもって引退となる4年生がひとりずつ壇上に立ち、監督・コーチ陣や同期への感謝の気持ちなどを述べた。追い出し試合には欠場した齋藤直人前主将(スポ=神奈川・桐蔭学園)、中野将伍(スポ=福岡・東筑)も参加し、後輩へ激励の言葉を送った。続いて丸尾新主将が「齋藤組を超えるような1年、そして結果を残したい」と決意表明。最後は齋藤前主将の発声に続いて第二部歌『荒ぶる』、そして丸尾新主将に続いて第一部歌『北風』を一同で斉唱し、予餞会は幕を閉じた。


新役員一同

 昨年度、11年ぶりとなる大学選手権優勝を成し遂げた早大ラグビー蹴球部。『荒ぶる』に貢献した多くのメンバーがこれをもって引退となるが、丸尾率いる新チームが、常勝軍団としての新たな歴史を刻むために動き出した。

(記事 山口日奈子、写真 初見香菜子)

スタッフ紹介

監督 相良 南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)

主将 丸尾 崇真(文構4=東京・早実)

主務 亀井 亮介(スポ4=長野・飯田)

副将

南 徹哉(文4=福岡・修猷館)

下川 甲嗣(スポ4=福岡・修猷館)

副務

小針 悠太(教4=群馬・太田)

中谷 百音(国教4=大分上野丘)

吉田 美緒(教4=東京・早実)

森谷 隆斗(商3=東京・早大学院)

寮長 久保 優(スポ4=福岡・筑紫)

委員

髙木 樹(法4=大阪・早稲田摂陵)

長田 智希(スポ3=大阪・東海大仰星)

河村 謙尚(社3=大阪・常翔学園)

小林 賢太(スポ3=東福岡)

コメント

丸尾崇真主将(文構4=東京・早実)※囲み取材より抜粋

――役職はどのようにして決まったのですか

 同期で話し合ってひとり決めて、卒業する4年生の方にも推薦してもらって、それを含めてコーチ陣と話し合って決めたというかたちです。

――主将はやりたいと思っていたのですか

 そうですね、あまり下について上手くできるようなタイプではないので、それなら自分が引っ張って、自分らしくやりたいなとは思っていました。

――今年度はどのようなチームにしていきたいですか

 やはり決勝の舞台を経験したというのは大きいと思うので、あの緊張感というのを忘れずに練習でも厳しい雰囲気を作って、必ず日本一になるために日々練習したいですね。

――どんなキャプテンになりたいですか

 プレーでも言葉でも、引っ張っていきたいです。

――改めて目標をお願いします

 やはり日本一、『荒ぶる』だと思っているので、それしかないと思うので、それに向けて頑張りたいと思います。

――昨年度の『OneTeam』のような意識は継続していくつもりですか

 仲良しこよしをするわけではなくて、上の人も下の人も全員が同じものを目指すという意味での一体感は出していきたいと思っています。

――ご自身の代が始まりますが、意気込みをお願いします

 僕の中では、(大学選手権の)決勝で(ノーサイドの)笛が鳴った時から始まっているので、結果でしか示せないと思うので、必ず日本一になって荒ぶるを歌いたいと思います。

南徹哉副将(文4=福岡・修猷館)

――どのような経緯で副将に任命されたのですか

 キャプテンの丸尾の方から、いろいろ考えてお前に副将をやってもらいたいと言われて決まりました。

――任命された時はどんなお気持ちでしたか

 一番はびっくりしました。自分はAチームでコンスタントに出られているわけではないので、自分のような選手が副将をやるということに驚きました。その時に初めて聞いてびっくりしましたし、丸尾の話が熱くて、それだけ思ってくれていることに対し、僕としてもその気持ちに応えたいという思いで覚悟を決めました。

――副将が2人任命されたことについてはいかがですか

 前から決まっていたわけではなくて、チームのバランスなどを考えて決まったことなので、下川とも同じ副将ですし、丸尾と3人で協力して頑張りたいなと思います。

――目指す副将像はいかがですか

 まずはプレーで引っ張っていけるように、プレーヤーとして成長していく姿を見せていくしかないかなと思っています。

――副将としてどんなチームを作っていきたいですか

 上のチームや下のチームなど関係なく、全員が一つの方向を向けるようなチームを目指していきたいです。

――明日から新体制が始まりますが、意気込みをお願いします

 1年間自分にしかできない役割を果たせるように必死に頑張っていきたいと思います。

下川甲嗣副将(スポ4=福岡・修猷館)

――副将に任命された時のお気持ちは

 1年生の時からずっと試合に出させてもらっているので、役職に就くかはわからなかったのですが、4年生になった時には確実にチームを引っ張っていくリーダーにならないといけないと思っていました。その中で副将に任命してもらって、いよいよ自分の代なのだなと思いました。

――どのような流れで副将に任命されましたか

 まず、主将を自分たちの学年全員で話し合って決めて、副将以下は主将がどういう布陣でいくのかを提示しました。そして、周りのみんなが納得する布陣でいくというようなかたちでした。

――昨年度の副将は1名だったのに対して、今回は副将が2名選出されました

 代によって異なるので、他の代と比較するところではないかなと思っています。自分たちの代の副将は2人、というのは自分たちで出した結果なので。

――2020年度のチームの理想像は

 やはり最後は日本一になるチームにしたいです。去年のチームと同じやり方では、今年は日本一にはなれないと思います。去年のチームの良いところはもちろん吸収しつつ、自分たちの代だからこそ必要なこと、変えなきゃいけないことに向き合いたいです。きょうがスタートなので、みんなでやっていく中で、変えるべきことが出てきたら変えていって良いチームを作っていきたいと思っています。

――そのようなチームを作るために副将としてどのような働きかけをしていきたいですか

 副将という役職にはついたのですが、副将だからという特別な意識は持たないようにするつもりです。どちらにせよ、副将にならなくてもチームを引っ張っていかないとと思っていたので、最上学年、4年生として下級生を巻き込んでチームを日本一にできるように引っ張っていきたいと思います。

――新4年生をどのような代にしていきたいですか

 軽々しく(どのような代にしたいと)は言えないです。4年生がチームの顔になります。赤黒を着て試合に出られない選手も、もしかしたら出場機会に恵まれるかもしれないです。そういう選手も含めて早稲田のラガーとして、見ている人に何かを伝えられる選手になるべきだと思うし、今後の早稲田ラグビーのためになることを残せる人の集団になりたいと思います。

――これからに向けて一言お願いします

 去年の齋藤組が日本一という最高の結果、これ以上ない財産を残してくれました。2連覇というとプレッシャーに感じてしまうので、この代はこの代で、自分たちも『荒ぶる』という目標に向かって頑張っていきたいと思います。