第7回全国中学生大会は9月17日に水戸のK’sデンキスタジアム、ツインフィールドで幕を開け、最終日の19日には順位決定戦がおこなわれた。今年から女子セブンズも正式種目となり、3部門で全国王者が決まった。 中学校の部はパスで相手を抜く京都市…

 第7回全国中学生大会は9月17日に水戸のK’sデンキスタジアム、ツインフィールドで幕を開け、最終日の19日には順位決定戦がおこなわれた。今年から女子セブンズも正式種目となり、3部門で全国王者が決まった。

 中学校の部はパスで相手を抜く京都市立西陵中(京都)と初出場ながら決勝戦に進出した本郷中(東京)のフレッシュな決勝戦になり、自分たちのスタイルを貫いた西陵中が後半に得点を重ねて24-7と初制覇。2年前、同じ京都の伏見中の優勝を見て、自分たちもと目標にしてきた現在の3年生の執念が実った。
「パスで抜くのは京都の持ち味なので、そこは譲れない。前半は取れそうで取れなく、焦りも出ましたが、後半に正しい判断ができました」と西陵中・伊藤賢監督。自身は高校時代、伏見工で全国制覇した経験もあり、その魂を注入した。

 敗れた本郷も前半は耐えてペースを握り返したが、こちらも得点ができなかった。ディフェンスでは無理にボールに絡まない時も多く、きちんとディフェンスをして、西陵の猛攻を止めた。しかし、後半先に得点を許すと4トライを献上した。
「修正する力があるので、いろんなことに対応できる。自分たちで考えて組み立てたり、いろんなことに成長してくれたので、高校でも楽しみです。花園で勝つことが今後の目標です」と本郷中・井口辰也監督。

 ラグビースクールの部も初の決勝に進出した筑紫丘ラグビークラブジュニアスクール(福岡)が19-15と南信州Jr.ラグビースクール(長野)を下して、初の頂点に。終盤に猛攻を浴びたが、防御でも充実していた筑紫丘がゴール差の勝利だった。

 女子セブンズは東京都スクール選抜が神奈川県女子選抜との関東対決を制して、初優勝。エキシビションでおこなわれた昨年の大会で抽選負けもあり、無敗で5位に終わった雪辱を果たした。苦しい時間帯に支え合っての頂点に試合後もさらに笑顔が弾けた。