2月7日と8日、世界各地で「フェドカップ」クオリファイアー・ラウンドが戦われる。16のチームが2チームずつ顔を合わせ、4月にハンガリーのブダペストで行われる「フェドカップ」決勝ラウンド(ハンガ…

2月7日と8日、世界各地で「フェドカップ」クオリファイアー・ラウンドが戦われる。16のチームが2チームずつ顔を合わせ、4月にハンガリーのブダペストで行われる「フェドカップ」決勝ラウンド(ハンガリー・ブダペスト/4月13日~19日/クレーコート)の出場権を争う。このクオリファイアー・ラウンドを勝ち抜いた8チームに、2019年チャンピオンのフランス、準優勝のオーストラリア、ワイルドカードのチェコ、そしてホスト国のハンガリーが加わり、全部で12ヶ国が2020年「フェドカップ」世界チャンピオンの座をかけて決勝ラウンドで戦うことになる。

今週末は現在世界ランキングトップ10の中から7選手が、自国のチームのためプレーする予定だ。大坂なおみ(日本/日清食品)、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)、ソフィア・ケニン(アメリカ)、キキ・バーテンズ(オランダ)、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)はクオリファイアーに出場。4位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)はエストニアに赴き、自国ウクライナのヨーロッパ/アフリカIグループからの昇格を目指す。

そしてスペインのラ・マンガでは、日本とスペインが決勝ラウンド進出をかけて戦う。グランドスラム2度優勝の大坂は3度目の「フェドカップ」出場。世界10位の大坂のチームメイトは世界86位の土居美咲(日本/ミキハウス)、世界137位の奈良くるみ(日本/安藤証券)、ダブルス世界29位の柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)、ダブルス24位の青山修子(日本/近藤乳業)だ。

対するスペインチームを率いるのは元世界6位のカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)。31歳のスアレス ナバロは2008年より自国チームの代表を続けてきたが、2020年末に引退するためこれが最後の「フェドカップ」と目されている。その他のメンバーは世界78位(ダブルス40位)のサラ・ソリベス トルモ(スペイン)、世界111位のアリョーナ・ボルソバ(スペイン)、ダブルス48位のララ・アロアバレーナ(スペイン)、ダブルス71位のジョルジーナ・ガルシア ペレス(スペイン)。

スター揃いのアメリカチームは、自国でラトビアと対戦。グランドスラム23回優勝のセレナと共に戦うのは、「全豪オープン」を制したばかりのケニン、2017年「フェドカップ」優勝時のチームメンバーであるアリソン・リスク(アメリカ)、グランドスラムのダブルス9回優勝のベサニー・マテック サンズ(アメリカ)、そして2年前ブダペストで開催された「ジュニアフェドカップ」で優勝しているココ・ガウフ(アメリカ)。

アメリカとラトビアが「フェドカップ」で対戦するのは今回が初めて。ラトビアチームを率いるのは、元「全仏オープン」チャンピオンのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)だ。

クオリファイアー・ラウンドの組み合わせの中でも特に注目なのが、スイスのビールで行われるカナダ対スイス戦。「全米オープン」前回優勝者で世界6位のアンドレスクが、同大会準決勝で激闘を演じた世界5位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)と対戦する可能性があるからだ。

だが19歳のアンドレスクは昨年10月に深センで行われた「WTAファイナルズ」以来コートに立っておらず、膝の故障のため「全豪オープン」も出場を見送っている。しかし、2019年「全仏オープン・ジュニア」優勝のレイラ・フェルナンデス(カナダ)、元「ウィンブルドン」ファイナリストのユージェニー・ブシャール(カナダ)、そしてグランドスラム混合ダブルス2回優勝のガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)とともに「フェドカップ」に参戦予定だ。

その他の対戦はハーグ(オランダ)でオランダ対ベラルーシ、コルトレイク(ベルギー)でベルギー対カザフスタン、クルジュ=ナポカ(ルーマニア)でルーマニア対ロシア、フロリアノポリス(ブラジル)でブラジル対ドイツが行われる。4月に行われる決勝ラウンドでは、12チームがそれぞれ3チームずつ4グループに分かれ、それぞれのグループを制した4チームが準決勝に進出。決勝ラウンドの組み合わせは、2月11日に決勝開催地のブダペストで行われる「フェドカップ」決勝ラウンドドロー抽選会で決定する。

(テニスデイリー編集部)

※写真はセレナ(左)、大坂なおみ(中)、アンドレスク(右)

(@Getty Images)