「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)大会9日目。男子シングルス準々決勝で、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が6-3、2-6…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日~男子2月2日・女子1日/ハードコート)大会9日目。男子シングルス準々決勝で、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が6-3、2-6、2-6、7-6(8)、6-3で世界100位のテニス・サングレン(アメリカ)を撃破し、同大会15度目のベスト4へ進出した。そのフェデラーはオンコートインタビューで「太ももが硬くなり本当に苦しい状況だった」と語った。

フェデラーは第1セットこそ奪うも、第2、第3セットで失速。不適切な言葉を叫び、警告を取られる場面もあった。

フットワークは落ち、ファーストサーブのスピードも落ちていたフェデラーは、第3セットの第3ゲーム終わりでメディカルタイムアウトを取っていた。

そのことについてフェデラーは「これまで数多くの試合をしたけど、時には異変が起きる。太ももが硬くなり本当に苦しい状況だった」と語っている。

「でも試合中にトレーナーを呼ぶのは弱みを見せることだから嫌なんだ。痛めた箇所が太もものつけ根だったから、一度はコートから引き上げて治療を受けた。見られたくなかったけど、最後は開き直ってベンチで追加の治療を決断したんだ」

それでも痛み止めが効いてきたフェデラーは奮起。第4セットでは合計7本のマッチポイントをしのいでフルセットに持ち込むと、3時間31分の死闘を制した。

「相手が本当に良い試合をしていたから、自分に"奇跡を信じろ"って言い聞かせたよ」

「7本のマッチポイントを凌いだのはラッキーだったね。決して僕がコントロールできた訳ではない。相手のマッチポイントではとにかくボールを返し続けた。ウィナーを打たれないことを願ってね。僕に勝つ資格はなかったけど、ここに立っていられてハッピーだよ」

フェデラーは今大会3回戦のジョン・ミルマン(オーストラリア)戦でも4-6、7-6(2)、6-4、4-6、7-6(10-8)、4時間3分の死闘を制していたが、今回も崖っぷちから勝利を掴んだ。

勝利したフェデラーは準決勝で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。試合開始は日本時間30日17時30分予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのフェデラー(左)

(Photo by Fred Lee/Getty Images)