PGAツアー2019-2020シーズン、松山英樹は、自身の年明け初戦となるソニーオープン(1月9日~12日/ハワイ州)で12位タイ。まずまずのスタートを切った。 その後、PGAツアーの舞台はアメリカ本土に移動。松山は、カリフォルニア州のト…

 PGAツアー2019-2020シーズン、松山英樹は、自身の年明け初戦となるソニーオープン(1月9日~12日/ハワイ州)で12位タイ。まずまずのスタートを切った。

 その後、PGAツアーの舞台はアメリカ本土に移動。松山は、カリフォルニア州のトーリー・パインズGCで開催されたファーマーズ・インシュランスオープン(1月23日~26日)に出場し、4日間通算3アンダー、45位タイに終わった。



ファーマーズ・インシュランスオープンでは45位タイに終わった松山英樹。photo by Getty Images

 初日、サウスコースを回った松山は、2バーディー、3ボギーの1オーバー。87位タイと出遅れた。

「久々にドライバーがよかったので、(自分でも)ちょっとびっくりした(笑)。でも、ドライバーがよくなったら、アイアンとか、他が悪くなって……。ティーショットのあと、そこからがなかなかうまくいかなかった。ドライバーとアイアン、どっちもよくなるようにしたい。

 パッティングも距離感はずっと悪くないんですけど、なかなか入ってくれなくて……。打ち方もちょっとズレたりして……。まあ、(パッティングは)18ホール続けて(いい感じで)できることがあまりないんで。今日は入らなかったけど、(感覚的には)悪くなかったので、明日もそれができるようにしたい」

 ノースコースの2日目は、出だしでイーグル発進。スコアを一気に5つ伸ばして(通算4アンダー)、順位も17位タイまで急浮上した。

「(10番スタートでの)イーグルはラッキーだったけど、(今日は)バーディーは取れるかな、と思っていました。(ゴルフ自体)昨日に比べたら、すごくよくなっている部分があった。ただ、『まだもう少し』って感じなので、そこをうまく調整できれば、サウスコースでもスコアを伸ばせるかな、と思う。

(今日は)いい流れでプレーするには何が必要かな、と考えながらやっていた。うまくいったところと、うまくいなかったところと両方あった。もう少しうまくいく部分を増やしていけたらいいな、と。

 パッティングも悪くなかったと思うけど、やっぱり後半になると、いいストロークができなかったり、ミスが出たりして……。最初はうまく打てていても、後半になると、なかなか自信を持って打てなくなったりするところがある。そこを18ホール、(うまく打つことを)続けられるようにしたいと思う」

 サウスコースで行なわれる決勝ラウンド。ボギーが先行した3日目は、結局スコアを2つ落として通算2アンダー、50位タイまで順位を落とした。

「(3番、4番と連続ボギーとして)スタートがすごく悪かったけど、途中でバーディーが2つきて、そこからいい流れになるかと思ったんですけど……。(後半の)11番、12番でボギーを叩いてしまって、逆に(いい流れを)手放してしまった感じ。

 いいところもいくつかあったけど、悪いところのほうが圧倒的に多かった。そんななか、ドライバーは後半にかけて立て直すことができた。ただ、アイアンがよくないので、そこを何とかしたい。スイングの問題だと思うけど、ドライバーが安定しているというのは、(自分の中で)いいきっかけが見つかっているんだと思う。アイアンの精度を上げられれば、ドライバーももっとよくなると思うので、そこら辺をしっかりやっていきたい。

(スイングについては)いろいろと考えすぎている部分もあるので。そこで、もうちょっとシンプルに考えてできれば……。来週もありますし、明日よくなるように、切り替えてできたら、いいなと思う」

 最終日は、1イーグル、4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーと、出入りの激しいゴルフとなった松山。スコアは1つ伸ばしたものの、最終的に首位とは12打差の通算3アンダー、45位タイでフィニッシュした。

「ずっと苦しいラウンドだったので、特に何も思うことはなかったです(苦笑)。(10番スタートでいきなりバーディーを奪った)前半も、あまりいい感じではなかった。そして、後半はショットが暴れて、最後のほうはバタバタしてしまった。

 それでも、最後の9番(パー5)では、ティーショット、セカンド、3打目とすごくよかった。とりわけ、ティーショットは”救いの一打”っていう感じで、来週につながる一打だったかなと思う」

 2017年8月以降、優勝から遠ざかっている松山。今回も結果を出すことができなかったが、最後の最後で確かな手応えを得られたことは、明るい材料だ。加えて、「(練習で)何かいいものがつかめたら」「うまくハマれば」と本人が繰り返すように、ちょっとしたことで爆発しそうなムードはある。

 次週は、2018年こそ左手親指の負傷で途中棄権したが、それ以外は、4位タイ(2014年)、2位タイ(2015年)、優勝(2016年)、優勝(2017年)、15位タイ(2019年)と好結果を残している、得意舞台のウェイスト・マネジメント・フェニックスオープン(1月30日~2月2日/アリゾナ州)である。

「(来週は)得意な大会だと思うので、しっかりと初日から伸ばしていけるようにがんばりたい」

 松山の2年半ぶりのツアー優勝へ期待が膨らむ。