専門誌では読めない雑学コラム木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第239回 このコラムが出ている頃は、寒い冬の真っ只中。ゴルフをするのも億劫になっているかと存じますが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか? 約20年前、私のメンバーライフ全盛…

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第239回

 このコラムが出ている頃は、寒い冬の真っ只中。ゴルフをするのも億劫になっているかと存じますが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

 約20年前、私のメンバーライフ全盛の頃は、365日、ず~っとゴルフ漬けの毎日でした。ゆえに当時、すべてのスケジュールはゴルフが優先されます。倶楽部側から手帳をもらうと、自分の予定表に、まずは月例や理事長杯などのスケジュールを写し、それから仕事のスケジュールを入れる、といった案配でした。

 あれは、何だったのか? プロでさえ、オフシーズンがあるのに、下手なアマチュアにはオフシーズンがないって、笑えますよね。

 なにしろ、12月の20日過ぎのラストコール杯に出て、年明け早々、1月3日ぐらいには新年杯に出場しているんですから。どこが休みだっちゅうの。

 あれから、いろんなことがあり、私もずいぶんと大人になりました。ただ老化しただけ、という噂もありますが、ここで今一度、アマチュアのオフシーズン、年間スケジュールの在り方について、考えてみたいと思います。

(1)お金持ちの場合
 本当のお金持ちというのは、さほど仕事をしていません。そういう方々は、都心の真冬も関係なく、年末年始はおおよそハワイやオーストラリアのコンドミニアムで過ごしたり、「たまには沖縄もいいね。ハレクラニ(ハワイの超高級リゾートホテルが沖縄に進出)が出来たから、行ってみる?」なんてことを言ったりして、ゴルフ三昧です。

 もちろん、夏は涼しい北海道に行って、カニ三昧のうえにゴルフ三昧。さらには、軽井沢の高級老舗リゾートホテルに泊まってゴルフ三昧、といったところでしょう。

 結果、お金持ちの方々には、オフシーズンはありません。しかも、トップシーズンもない。気の向くままゴルフをして、生涯を終えるって感じですか。だって、道楽することが仕事なのですから。

 ということで、お金持ちの話はもういいでしょ。続けてもキリがないので、庶民の年間スケジュールを考察していきましょう。

(2)冬のゴルフ
 冬は、関東近郊なら1月中旬ぐらいまでは、なんとかゴルフはできます。それからは、天のみぞ知る……。寒波が来て雪でも降ったら、コースがクローズになりますから、ラウンドそのものができません。練習するにしても、ストーブにあたりながら打つのは、ちょっと勘弁してくれって感じです。

 個人的には、率先してゴルフをやることはありません。仕事でラウンドものの取材があっても、伊豆や房総半島の先端方面に逃げます。



雪が積もった真冬にゴルフをやるのは、さすがにしんどいです...

 私は現在、年末からジョギングを再開しておりまして、1、2kg痩せました。だから今、興味があるのは、ゴルフよりもジョギングです。

 言い方を変えれば、冬のトレーニングですか。その成果が春に発揮される――そんなことを期待しています。

 また、仕事柄、この時期に多いものは、やはり沖縄や宮古島に行って、ゴルフをする企画です。最近は、LCCがすごく安い料金でフライトしています。成田→宮古島が7000円台とかね。時期は少しずれ込みますが、今年も3月にそういう企画があるので、格安プランで行ってみたいと思います。

 あと、伊豆半島でのラウンドもありますね。2月末に行くと、早咲きの河津桜が満開。ピンクの花びらが舞って、とても美しいです。

 そんな花見客はたくさんいますが、花見と一緒にゴルフをする人は少ないです。何回か行きましたが、冬の伊豆半島のコースは比較的空いています。ですから、河津桜のお花見ゴルフは、オススメですよ。

(3)春のゴルフ
 関東で言えば、3月に入ったら、ゴルフシーズンに突入。プロ野球で言えば、オープン戦の時期と思ってくだされ。練習場に行って肩慣らしを始めて、徐々にラウンドの回数を増やしていく、そんな感じでしょうか。

 おかげさまで、いまだ花粉症にはなっていません。さすがに、花粉が多いと鼻水が出ることはありますが、通常の量であれば、何ら問題なくラウンドを楽しめます。

 けど、調子はイマイチですね。過去、この時期にベストスコアを出したとか、70台が出ることはまずはないです。

 4月、5月となってシーズンが本格化しても、誘われるままにゴルフを楽しむ、という感じですかね。むしろ、桜を見たり、新緑を感じたりするほうに重きが置かれ、北海道にも行くなど、わりと自由な感じでゴルフを満喫したい時期です。

(4)夏のゴルフ
 梅雨の間を我慢した分、案外と夏はゴルフをよくやります。けど、関東圏の内陸部は、今やかなり暑いです。そこで最近は、高原のゴルフ場に行ったりして、1泊して騒いでのラウンドが多くなりました。

 4~5年ぐらい前までは、埼玉や千葉でも平気でラウンドしていましたが、今では7月の中頃から8月の間は、都心の近場でゴルフをすることはほとんどありません。余程の頼まれごととかでない限り、無理です。

 だって、紫外線の量も半端ないし、体がクラクラするほどの暑さですからね。誘われたとしても、おおよそ「(あなたは)平気なの? この暑さでラウンドするなんて(自分は)体力的に無理」と言って、断ります。

 最近は、軽井沢や蓼科、北海道の札幌近郊あたりでも「暑い」と言われていますが、関東の内陸部に比べたら、全然マシです。

 それにしても、このまま地球温暖化が進んだら、どうなることやら……。まずは、今年の東京五輪のゴルフ競技がどうなるのか、その結果を注視したいです。

(5)秋のゴルフ
 ここは、何も申すことはありません。アマチュアゴルファーの集大成。コンペも多いし、自分の中での、今期ベストスコアが出るシーズンです。

 最近は”シブコブーム”で、アマチュアのラウンドも増えています。昨年は、珍しくコンペのオーバーブッキングで、首が回らなくなりました。なにしろ、12日間で6ラウンドというスケジュールもこなしましたから。

 その間、平均スコアもぎりぎり80台をキープ。やはり、実りの秋ですな。

 というわけで、現在は冬なので、ゴルフは月1回か2回程度。最低限の業務をこなしている感じです。

 個人的な感覚で言えば、1カ月ぐらいなら、ゴルフをしなくても、腕前は落ちないし、さほど叩かないかな、と。ただそれが、2カ月、3カ月とブランクが長くなると、大叩きをしたりするんじゃないでしょうか。

 みなさんもいろいろとご都合があると思いますので、もし1カ月以上、ラウンドが空いたら、練習場に行って、感覚を取り戻すことをオススメします。

 どのスポーツもそうですが、感覚を取り戻すことは大変です。スキーやスノボーにしても、シーズン開始の初日は、からっきしダメ。腹筋や足が痛いと言いながらも、2日目あたりから、ようやくいい感じに滑れるようになります。

 それと同様、3カ月ぶりのゴルフとなると、おそらく叩いてしまうことが多いです。しかもゴルフの場合、スキーやスノボーと違って、その出来がスコアに出てしまうので、困ったものです。

 春先に出場したコンペでまったくダメだったり、ニギリでふんだくられたりと、つまらない結果になることも……。1日かけて時間を使って、さらにお金も払って、その挙句にストレスを溜めるなんて、ほんと勘弁してほしいです。

 だから、冬の間も、現状維持を心がけることは大切です。家の中で、小さなクラブで素振りをしたり、ストレッチをしたりするだけでも、全然違います。何かしら、やっておきましょう。

 私も、最近はマスコットクラブで素振りをする毎日です。その成果はいかに?

 これもまた、のちに報告させていただきます。とにかく、ゴルフは叩くと、ほんとつまんないですよ。