男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)の大会3日目。グループFの第2戦で、地元オーストラリアがカナダを撃破して…

男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3日~1月12日/ハードコート)の大会3日目。グループFの第2戦で、地元オーストラリアがカナダを撃破してグループリーグ2連勝を飾った。オーストラリアのエースである世界18位の20歳アレックス・デミノー(オーストラリア)は、世界15位の20歳デニス・シャポバロフ(カナダ)に3時間に及ぶ激闘の末逆転勝ち。チームに大きな勝利をもたらした。

第1試合は、世界48位のジョン・ミルマン(オーストラリア)が世界21位の19歳フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)にストレートで勝利。そして第2試合、デミノーとシャポバロフの20歳同士によるエース対決は、最後の最後まで白熱した戦いが繰り広げられた。

デミノーは第1セットを落とし、第2セットもゲームカウント2-4となって相手のサービスゲームという苦しい状況まで追い込まれたが、そこから見事に逆転。最終第3セットでリードを奪った後も、何度も追いすがろうとする相手シャポバロフを振り切って勝利をものにした。デミノーが最後の1ポイントを決めた瞬間、満員の地元会場は大歓声に包まれた。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、勝利したデミノーは「ポジティブな気持ち・エネルギーを取り戻し、何とか逆境をひっくり返した」と話した。

「それは全エネルギーだったと思う。頭の中で、シーズン前にどれだけハードなトレーニングを積んできたかを分かっていたので、どんなに長くなっても自分の体の準備はできていると思っていた」

デミノーを擁するオーストラリアは決勝トーナメント進出を目指し、第3戦でステファノス・チチパス(ギリシャ)らのいるギリシャと対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATPカップ」でのデミノー

(Photo by Jono Searle/Getty Images)